詩篇106篇 ことごとく告げよ

「だれがの大能のわざを告げ 主の誉れのすべてを語り聞かせることができよう。」詩篇106:2

くぅ~ママのちょっと一言
105篇に引き続きイスラエルの歴史が書かれています。詩人は神が恵みを与えてくださるにも関わらず、神に逆らい続けた歴史を回顧し、今また離散してしまった民が神の哀れみでまた一つになって神を礼拝する生活ができるようにと望んで歌っています。
神に切実な祈りを捧げ、その祈りを神がお聞きくださったとたん、あたかもそうなることが当たりまえだったように、神への感謝を忘れてしまう。人間はそんな愚かな面を持っています。神がよくしてくださったことを何一つ忘れずに感謝をもって神に仕える者でありたいです。

聖書要約
ハレルヤ!恵み深い主に感謝せよ、慈しみはとこしえに。主の力強い奇跡の御業を一つ残らず書き留める人がいるでしょうか。神様の教えを守り、思いやりを身につけている人には幸いが訪れますように。
ああ主よ、あなたが民に祝福を注がれる時に私を思い出してください。私も神のご栄光に預かるものとしてください。私たちは先祖同様、甚だしい悪の道にそれました。
先祖はエジプトの地であれほどの神の奇跡を目の当たりにしながら、それらのものを忘れてしまって、紅海を前にして神に逆らいました。しかし神は紅海を二つに分け、乾いた1本の道を作ってくださり、エジプトの追っ手から守ってくださいました。その時民達は神の言葉を信じ、讃美を歌いました。しかしそれもあっという間に忘れてしまい「もっと美味しい者が食べたい」とつぶやいたのです。神はその願いを聞き、満腹にさせられましたが、逆に彼らの心を空虚にさないました。すなわち彼らはモーセとアロンをねたんだのです。そのため大地は口を開けその者たちを飲み込んでしまいました。またある時は金で子牛を作りそれを神としたのです。モーセは神に民を赦してくださるように祈りました。民は異教の神を礼拝したときには神の怒りを招いて伝染病が広がりました。このときはピネハスの祈りによって病気はおさまったのです。メリバの水のことで民は神の怒りを招き、そのことでモーセは窮地に追いやられました。
また民は神の命令に逆らってカナン人を滅ぼさなかったばかりか、カナン人の神を信じるようになったのです。神は民を諸国の民に渡され、虐待に甘んじる時期が続きました。神は何度も民を救ってくださいました。しかし民は神に反抗しました。
ああ神様、我々をお救い下さい。離散した民をまた集めてください。私たちは神様に感謝を捧げて讃美し、褒め称えたいのです。ハレルヤ