ダニエル書2章 夢の解き明かし
「 それは、ダニエルとその同僚たちがほかのバビロンの知者たちと一緒に滅ぼされることがないように、この秘密について天の神にあわれみを乞うためであった。」ダニエル書2:18
くぅ~ママのちょっと一言
王は一つの夢で大変不安になりました。夢の解釈ができない知者を皆殺しにしようと思うほどの不安に陥ったのです。王の心を騒がせた夢は歴史の終わり、神の国の到来を表すものでした。
ダニエルは王の夢を解き明かすために友と共に祈ります。ダニエルは夢の解き明かしを王に伝える時に「偉大な神が示してくださった」と王に真の神を紹介しています。王がダニエルにひれ伏し、多くの贈り物をしたのはダニエルが信じている神を敬う行為であったと言えます。難題を前に友と祈ること、また祈りの結果に対して、その栄光を神に帰すことを学びたいと思います。
聖書要約
巨大な像の夢
ネブカドネツァル王の治世2年のこと。王は何度か悪夢を見て不安になり、国中の知者を呼び集めて自分の夢の解釈を求めました。しかし集められた人たちは、「どんな夢か話してくださらなければ解きあかしは出来ない」と言います。王は夢を言い当てないと処刑すると言います。しかし集められた人々は夢を言い当てることはできませんでした。怒りに燃えた王は国中の知者たちを処刑するようにと命じたのです。ダニエルと3人の友人も処刑される運命にありました。しかしダニエルは処刑の責任者にことの次第を聞き、「私が夢の解釈するのでしばらくの時を与えてほしい」と願い出ます。
ダニエルは家に帰り3人の友人と、神に憐れみを願い、その夢の秘密を求めて祈りました。すると夜、幻によって秘密が明かされたのです。ダニエルは神を称えて、感謝の祈りを捧げました。ダニエルは王にそのことを伝えました。解釈を求める王に対して、ダニエルは「王が求めておられる夢の解釈の秘密を明かしてくださるのは天の神様です。神が王に将来起こることを知らせようとされたのです。王は夢の中で巨大な像をご覧になりました。頭が純金、胴と腕が銀、腹とももが青銅、すねが鉄、足の一部が鉄で、一部が粘土でできていました。王がその像を見ていると巨大な岩が転がってきて像を粉々にしてしまいました。像を打ち砕いた岩は大きな山となって全地を覆いました。その夢の解釈はこうです。金の頭はあなたの国すなわちバビロン帝国、銀の胴と腕はあなたの後に起こる国(ペルシャ帝国)ですが、あなたに劣ります。青銅は次に起こる第三の国で全治を支配する国(ギリシャ帝国)です。鉄と粘土はこのように分裂する国(ローマ帝国)を表しています。人の力ではない岩はこれらの国を粉々に滅ぼし、この世界を支配する、決して滅ぼされることのない国となります。偉大な神がこれから世界に起こることを王にお知らせになったのです。」これを聞いた王はダニエルにひれ伏して言いました「ダニエルよ、この秘密を明らかにされたおまえの神は王の王だ」と言い、ダニエル高い位につけ、多くの贈り物をしました。3人の友人たちも行政官に任命されました。