ダニエル書7章 裁きの座が開かれる


「しかし、さばきが始まり、彼の主権は奪われて、彼は完全に絶やされ、滅ぼされる。」ダニエル書7:26

くぅ~ママのちょっと一言
ダニエルが見た黙示の記録です。海はカオス(混沌)を表します。混沌から出てきた被造物は神のコスモス(秩序)によって裁かれます。そして一人の人すなわちメシア、キリスト・イエスによる人類の救いが成し遂げられるのです。1頭目はバビロン、2頭目はメディア、3頭目はペルシャ。4頭目はローマ(ギリシャ?)を表しているとのことです。
今の時代も政治経済の混乱、犯罪の増加など混沌とした世の中ですが、いつの日か神は雲に乗って来られこの世を裁かれます。その時を期待して待ちたいと思います。

聖書要約
四頭の獣の幻
バビロンの王ペルシャツァルの治世元年のこと。ダニエルはある夜見た夢を書き留めました。「大海原に激しい嵐が起こって、強風が四方から吹きまくっていました。すると四頭の獣が海から上がってきました。1頭は獅子のようですが、鷲の翼を持っています。しかし翼はもぎ取られ、人間のように2本の足で歩き、人間の心が与えられているのです。2頭目は熊のようで、横になって寝ていました。肋骨を3本くわえていました。するとそれに向かって「起き上がって多くの人を食べてしまえ」という声がしました。3頭目は豹のようで、翼があり、4つの頭を持っていました。4頭目が海から上がってきました。恐ろしい形相で他の3頭より、はるかに荒々しく、残虐で10本の角を持っていました。ところが突然別の角が出てきて10本の内3本を引き抜いてしまいました。
続けてみていると、全能の神が裁きのために座におつきになりました。衣は雪のように白く、神は純白の羊毛のようで、火の玉座に座られ、法廷が開かれました。あの4頭目の残虐な獣は殺され焼かれてしまいました。残りの3頭は王国に召し上げられたもののしばらくは生き伸びることを許されました。次に人のような者が雲に乗って来られました。その方は世界を治める権力と栄光を与えられていました。すべての人はこの方に従うようになりました。この方の権威は永遠でその国は滅びることはありません。
私はこの夢を見たことですっかり動揺してしまい玉座のそばの一人に夢の意味を尋ねました。すると「四頭の獣は地上を治める4人の王。だが最後には神が世々限りなく世界を治めるようになる」と教えてくれました。また「最後の国はぞっとするほど残虐で、10人の王が出るが、別の王が出てきて10人の中の3人の王を倒す。しかし神は正義の法廷を開き、この王を滅ぼし、神の国がとこしえに続き、全ての人が従うようになる」
そこで夢は終わりましたが、ひどく動揺し、恐怖で青ざめていました。そしてこの事は誰にも話しませんでした。