ダニエル書8章 人の手によらずに


「狡猾さによってその手で欺きを成し遂げ、心は高ぶり、平気で多くの人を滅ぼし、に向かって立ち上がる。しかし、人の手によらずに彼は砕かれる。」ダニエル書8:25

くぅ~ママのちょっと一言
雄山羊の1本の角はアレクサンドロス大王を指します。4本の後に出てくる小さな角はシリアのアンティオコルを現わすのだそうです。アンティオコスはイスラエルを攻め、神殿を冒涜しますが、神によって滅ぼされます。2300回の朝夕の捧げものということは1150日で3年半ほどということになるそうですが、神殿が悪の手から回復されるのは近いということとのこと。聖なるものを冒涜したり、破壊したり、その働きを阻止したりすることは、神の裁きが待っているということです。神の手による滅びほど怖いことはありません。

聖書要約
雄羊と雄山羊の幻
ペルシャツァルの治世3年に私(ダニエル)は幻を見ました。私は夢の中でエラム州のスサのウライ川のほとりにいました。すると一頭の雄羊が立っていました。二本の角が生えていて、一本はさらに長くのびていました。雄羊は西へ北へ南へ突進し、思うままに振る舞い益々尊大になっていまいた。突然一頭の雄山羊が西から姿を現わしました。この山羊は一本の角が生えており、雄羊に突進して打倒してしまいました。勝った雄山羊は強大な力を振るうようになりましたが、その絶頂の時に角が折れてしまいました。その後に4本の角が生えてきましたが。その内の伸びるのが遅かった1本から小さな角が生えてきて南と東を攻撃し、イスラエルに戦いを挑みました。そればかりか天の軍勢の神にまで挑戦してきて、いけにえを奪い、神殿を汚したのです。しかし天の軍勢はこの悪行を止めることを禁じられていました。その結果悪がわがもの顔にはびこったのです。すると二人のみ使いが語っているのが聞こえてきました。「以前のように毎日いけにえを捧げることが出来る日が来るのはいつのことでしょう。神が復讐されるのはいつのことでしょう」するともう一人のみ使いが「2300回の朝夕の捧げものが過ぎてからだ」と答えました。
私がこの幻の意味をあれこれ思いめぐらしていると、「ガブリエル、幻の意味を教えてやるのだ」という声がしました。するとガブリエルが近づいてきました。私は地ひれ伏しました。「あなたが見た幻は終わりの時に起こることだ」と。私はそれを聞いて気を失ってしまったのですが、み使いが立ちあがらせてくれました。そして幻の意味を教えてくれました。
「雄羊の二本の角はメディアとペルシャを現わす。雄山羊はギリシャで、4つの角はそこから起こる4人の王を現わします。この国の悪が最高潮に達した時、非常に狡猾な王が出る。敵対する者を滅ぼし、神の民をも破壊する。そしてついに神に戦いを挑んだため、神の手で滅ぼされることになる。このことは遠い将来のことなので、誰にも話してはいけない」と。私はその後寝込んでしまいましたが、夢のことを思いめぐらすばかりでした。