ヨナ書1章 主から逃れようとしたヨナ


「彼らがくじを引くと、そのくじはヨナに当たった。」ヨナ書1:7

くぅ~ママのちょっと一言
ヨナはイスラエルの預言者でしたが、間もなくイスラエルを滅ぼそうとしている敵国アッシリヤの首都ニネベにいって悔い改めの預言をするように主からお告げを受けます。ヨナが主の命に従わず逃げたのは敵国に主の救いをもたらすことへの抵抗感からだったのでしょう。書かれたのはペルシャ時代と言われていますが、イスラエルが滅ぼされる前のこととして書かれています。イスラエルは選民という意識がありましたが、神はイスラエルだけの神ではなく、全人類の神であることを知らせることがヨナ書の主要なテーマです。神の愛は神を知らない人々、神を拒否する人々の上にも注がれていることを覚えたいと思います。

聖書要約
グッドヨナの逃亡
アミタイの子ヨナに神さまから次のようなお告げがありました。「あの大都市ニネベに言って『あなたたちの悪行の数々は主に知られている』と呼びかけなさい」と。ところがヨナはニネベに行かず、タルシシュ行きの船に乗って、主から逃がれようとしたのです。主は突然、嵐をおこし、舟に吹きつけました。身の危険を感じた水夫たちは自分の信じている神に助けを求めたり、何とか舟を軽くしようと荷物を海に捨てたりしました。その時ヨナは船底で寝ていました。船長がヨナに「寝ているとは何事か、あなたの神に祈りなさい」と言いました。そして誰のせいでこのような嵐が起こったかくじによって神の御心を求めたところ、ヨナが張本人であることが示されました。そこでヨナは「私はヘブライ人で天地を創造された神を信じる者です」と言い、神から逃げてきたことを白状しました。人々は非常に恐れ「我々はどうしたらいいのだろう」とヨナに聞くと、ヨナは自分を海にほりこめば嵐は治まると提案しました。人々はそれでも舟を陸の方に漕いでみましたが、益々海は荒れる一方です。しかたなく人々はヨナを海にほりこみました。「この事で我々を罰しないでください」と祈りながら。すると嵐はぴたっと止みました。人々は大いに主を畏れ、いけにえを捧げ、ヨナの信じていた神に仕えることを誓いました。