ナホム書3章 主が立ち向かわれる


「見よ、わたしはおまえを敵とする。──万軍のことば──」ナホム書3:5

くぅ~ママのちょっと一言
近隣の国々を略奪し、人々を餌食にして勢力を拡大していったアッシリアの最期について書かれています。どんなに隆盛を極めても主の軍隊の前にはひとたまりもありません。ニネベの町の裁きの理由は宗教的なことより、軍事力への高ぶりと華美な暮らしぶりであったとのことです。自分の力を頼りにして力を増していく生き方は強そうに見えますが、とてももろいものです。状況の変化や天災、病気が襲って来れば築きあげたものなど一瞬にしてなくなってしまいます。自分の力に頼るのではなく、主の見守りと導きを頼みとして生きていきたいと思います。一日一日を精一杯生きることは命を賜った私たちの務めですが、その結果は命の主である神さまのみ手にゆだねて、気楽になることが信仰です。自分の力で生きることそのことが主のみ前には罪なのです。

聖書要約
流血の町、いつわりに満ち、略奪した者で満ち溢れているニネベの町は呪われよ。戦車がニネベの町に向かって進んでくる。その音のすさましいこと。剣と槍が光りどこもかしこも死体の山になる。こうなったのはニネベが主に敵対したからだ。見た目は美しい町だが、不誠実といつわりで諸国を惑わした。だから主の軍勢はニネベに立ち向かうと主は言われる。「ニネベがどれほど悪に満ちた町かを全世界に見せてやる」と。その様子を見て諸国の民は恐れ尻込みするが、その運命を悲しむ者はいない。エチオピヤやエジプトが味方したテーベの町さえ陥落し、その住民は奴隷として連れて行かれたのだから、ニネベの町などひとたまりもない。木をゆすって落ちてくる実を口にするかのように食べられてしまう。ニネベの軍隊は女性のように弱く頼りにならない。要塞を堅固にしても、その途中で火がニネベを焼き尽くすでしょう。商人が星の数より多く、巨万の富をこの町にもたらしたが、敵がいなごのように群がり、すべて持ち帰る。アッシリアの王よ、あなたの民は散らされ、国が受けた傷は癒えることはない。あなた方の最期を聞く者はみな喜ぶ。あなた方の悪に誰もが苦しんでいたから。