マタイによる福音書14章 小さな「わたし」を差し出す信仰


「人々はみな、食べて満腹した。」マタイ14:20

くぅ~ママのちょっと一言
ヨハネの死と5つのパンと2匹の魚の奇跡と湖の奇跡が書かれています。パンと魚の奇跡は4つの福音書全てに書かれている唯一の奇跡です。5つのパンと2匹の魚で男性だけでも5000人の空腹を満たすことができたのです。わずかなものでも主に差し出すとき、主はそれを何倍にも祝福してくださいます。この所を思い出すたびに「わたし一人の力なんて…」と思わずに一歩足を踏み出そうと勇気が湧いてくるのです。そんなわたしたちに主は奇跡のみ業を経験させてくださいます。
ペテロが湖上に立った時、強い風を見て湖に沈みそうになった出来事も、わたしたちの人生に大きな示唆を与えてくれます。私たちは日々の生活の中で周りや足元を見たら、心配や不安や恐怖でおぼれそうになってしまう時があります。そんな人生の荒波の中でも風を見て恐れるのではなく、イエス様を一点見つめることによって安心して一歩ずつ前進していきたいと思うのです。

聖書要約
グッド洗礼者ヨハネ、殺される
その頃、イエスのうわさを聞いた領主ヘロデは「あれはヨハネが生き返ったのだ」と、家来に言いました。実はヘロデはヨハネに兄弟の妻ヘロディアを横取りするのは良くないと忠告されたため、捕えて牢に入れてしまったのです。ヨハネを預言者とする群衆を恐れて、ヨハネに手出しをしなかったのですが、ヘロデの誕生日にヘロディアの娘がみごとな舞を披露したことから、その褒美としてヨハネの首が盆に載せて運ばれます。ヘロディアにそそのかされた娘の願いをヘロデは聞かざるを得なかったのです。ヨハネの弟子は遺体を引き取って葬り、イエスにそのことを伝えました。
グッド5000人に食べ物を与える
イエスはこれを聞くと、舟に乗って人里離れた所に退かれましたが、群衆がその後を追ってきました。イエスは群衆を憐れみ、病人をいやされました。夕暮れになって群衆の食事を心配する弟子にイエスは「あなたたちが彼らに食べ物を与えなさい」と言われます。弟子は5つのパンと2匹の魚しかここにはないと答えます。イエスの下に持って来られたこれらの物をイエスは手に取り、天を仰いで賛美の祈りを唱えて、パンをちぎって弟子たちに配らせました。このようにして男の人だけでも5000人の人が満腹となり、後に集められたパンくずは12のかごいっぱいになったのです。
グッド湖の上を歩く
群衆が帰った後、イエスは一人祈るために丘に登られました。弟子は向こう岸に行くために舟を漕いでいたのですが、逆風のために波に悩まされていました。夜が明ける頃、イエスは湖上を歩いて弟子たちの所に行かれました。弟子たちは湖上を歩かれるイエスを幽霊と思って怯えました。イエスはすぐに「安心しなさい。私です。恐れることはありません」とおっしゃいました。するとペテロが「主よ、私に水の上を歩いてそちらに行かせてください」と言いました。イエスが「来なさい」と言われたのでペテロは水の上を歩き、イエスの方に行こうとしました。しかし強い風に気がついて怖くなり、沈みかけてしまいます。イエスが手を伸ばして助けてくださり「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのだ」とおっしゃいました。イエスが舟に乗られると風は静まりました。舟にいた者は「あなたは神の子です」と告白しました。
グッドゲネサレトで病人をいやす
湖を渡った一行はゲネサレトに着くと、たちまち町中の人が押し寄せました。病人の人が連れて来られ「せめて着物の裾に触らせてやってほしい」とイエスに頼みました。裾に触れたものはみないやされました。