ルカによる福音書1章 信じることの幸い
「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」ルカ1:38
くぅ~ママのちょっと一言
この福音書と、福音書の後に続く使徒言行録はルカが書いたものです。序文で敬愛するテオフィロに献呈するために書かれたことが分かりますが、テオフィロだけでなく異邦人に向けて書かれています。ルカは医者であり、パウロの伝道旅行に同伴しました。イエスとは直接会っていませんが弟子達とも親交がありました。イエス様の誕生に先駆けてヨハネの誕生について詳しく書いたのはルカだけです。
26節にマリアに受胎告知が書かれています。「神にできないことは何一つない」天使のこの言葉に続いてマリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」と答えます。結婚をする前に妊娠するということは当時であれば死罪を意味します。しまし、神に対する絶対の信頼をもってマリアは応えました。「主は私によきものをお与えにならないはずなない。」とマリアのように「お言葉どおり…」と信仰を告白する者でありたいです。
聖書要約
献呈のことば
弟子たちの証言をもとに全ての記録を徹底的に調査して、順序立てて書いた、正確で確実なものをテオフィロさまに献呈致します
洗礼者ヨハネの誕生、予告される
祭司ザカリアとエリザベトは神を愛し、神の掟を忠実に守っていました。二人は子どもがなく、年老いていました。ところがザカリアが香を炊くという祭司の務めをしている時に天使ガブリエルから男の子を授かることを告げられます。その子は人々の喜びとなり、預言者エリヤのように霊と力にあふれ、人々に救い主を迎える準備をさせるというのです。ザカリアはすぐに信じることが出来ず、しるしを求めたため、子どもが生まれるまで口がきけなくなりました。
イエスの誕生が予告される
その6ヶ月目にダビデの子孫のヨセフのいいなずけのマリアにガブリエルが現れて「おめでとう、恵まれた方。主があなた共におられる」と挨拶しました。戸惑うマリアにガブリエルは「聖霊が下って男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人となり、いと高き方の子と言われる。あなたの親類のエリサベトも男の子を身ごもっている」と告げました。マリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と言いました。
マリア、エリザベトを訪ねる
マリアが急いで山里に住むエリザベトを訪ねます。マリアが挨拶をしたときにエリザベトの胎内の子が踊ったように動きました。エリサベトはマリアに「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方はなんと幸いでしょう」と言いました。
マリアの賛歌
マリアは言いました「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神をほめたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです…」マリアは3カ月そこに滞在しました。
洗礼者ヨハネの誕生
エリザベトは男の子を産みました。ザカリアが板に「この子の名はヨハネ」と書いたところ、たちまちザカリアの口が開き、主を賛美し始めました。このことは山里中の話題となりました。
ザカリアの預言
父ザカリアは聖霊に満たされて、「我々の救い主をダビデの家から起こされた。わが子、ヨハネはいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って道を整え、罪の許しをと救いを知らせる。天の夜明けが今訪れようとしている。その光は暗黒と死の影にうずくまる者を照らし、平和の道に導く」と預言しました。ヨハネは成長すると、人々に語り始めるまで、たった一人寂しい荒野で暮らしました。