ルカによる福音書6章 敵意を愛に変える力


「あなたがたのを愛しなさい。あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。」ルカ6:27

くぅ~ママのちょっと一言
マタイでは山上の説教として書かれていることが、ルカではイエス山から下りて、平地で説教をしたように記されています。これはモーセが十戒をもってシナイ山から降りてきて、民に律法を与えたように、イスラエルに与えられる新しい律法(福音)なのだとルカは紹介しているとのこと。
貧しい人、飢えている人、今泣いている人は幸いというのです。イエスはそういう人を慰め、元気付け、笑顔にするために来られました。これが福音です。
またこの福音は敵を愛するという本来人間には出来ないことを可能にしてくれます。十字架でイエスキリストが流された血潮の力によって敵意が愛へと変えられるのです。

聖書要約
安息日に麦の穂を摘む
イエスと弟子達が安息日に麦の穂を手でもんで食べているのをファリサイ派の人々が見て、安息日にしてはいけないことをしていると非難します。イエスはダビデが空腹だった時に神殿の特別なパンを食べたことをあげて「わたしは安息日の主である」(安息日は礼拝するためにある)と答えられました。
手のなえた人を癒す
別の安息日のこと、右手の不自由な人にイエスは「安息日によいことをするのと、悪いことをするのとどちらが正しいのか」と言われ、手を癒されます。ファリサイ派の人々はイエスを殺そうと思い始めます。
十二人を選ぶ
山に登られ、夜を徹して祈られて、十二人の使徒を選ばれました。
おびただしい人を癒す
イエスは彼らと山から降りて来られました。そこでは多くの病人、汚れた霊につかれたものが集まって癒しを求めていました。イエスはそれらの人々を癒され、また語られました。
幸いと不幸
イエスは貧しい人、飢えている人、今泣いている人は幸いと語られました。天国はこのような人のものだと。また「わたしを信じているということで、憎まれたり、追い出されるのなら喜べ。天にその報いがある。今富んでいる者は不幸だ。彼らの喜びはこの世限りのものだから」と語られました。
敵を愛しなさい
敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。あなたの頬を打つ者にはもう一方の頬を向けてやりなさい。求める者には、だれにでも与えなさい。人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。自分を愛してくれる人を愛したところでどんな恵みがあるでしょう。天の父が憐れみ深いようにあなた方もそうありなさい。
人を裁くな
人を裁いてはいけない。あなたも裁かれないために。人を罪人と決めるな。あなたが罪人とされることがないために。赦しなさい。あなた方も赦される。与えなさい。そうすれば与えられる。兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。
実によって木を知る
なる実によって木が分かるように、自分の口から出るものによって自分を吟味しなさい
家と土台
わたしの教えを聞いてそれを行う人は、岩の上に土台を据えて家を建てた人のよう、言葉を聞いても行わない者は土台なく家を建てた人のよう。激流が押し寄せると家はたちまち倒れるでしょう。