使徒言行録5章 人々に伝えよ
「人に従うより、神に従うべきです。」使徒5:29
くぅ~ママのちょっと一言
4章の終わりでバルナバが地所を売って使徒に差し出したことが書かれていますが、5章の最初にもアナニアとサフィラ夫婦が地所を売ったことが書かれています。しかし代金をだましたのです。その結果、夫婦ともに息絶えます。あまりにも厳しい裁きです。「なぜ悔い改めるチャンスをもらうことはできなかったのか…」という思いもします。しかし聖霊を欺くことは他の罪とは異なり、赦されない罪です。旧約聖書のヨシュア記のアカンの罪も同じ言語が使われているそうです。神を欺くことは赦されないことをわたしたちも決して忘れてはいけないと思います。
11節に初めて教会(エクレシア)という言葉が使われています。
また19節に「ところが」と言う接続詞があります。これは牢屋に入れられて「どうなるのだろう」言う不安や挫折感など、状況が思わしくない中での「ところが」であり、神さまが働いて状況を好転させてくださるという意味の「ところが」です。どんな状態でも神さまの「ところが」を信じて希望を持ちたいと思うのです。
聖書要約
アナニアとサフィラ
アナニアとサフィラ夫婦が地所を売り、代金の一部を手元に残しておきながら、全額と偽って使徒の前に差し出しました。それを見抜いたペテロは言いました。「土地を売らなくてもよかったし、一部を自分のものにしても良かった。しかし全額と嘘をついて聖霊(神)を欺いたことは赦されない」」と。その言葉を聞いたアナニアはその場で倒れて息を引き取りました。3時間後にやってきた妻のサフィラも差し出したお金は全額だと嘘を言いました。妻もその場で息を引き取り、夫の遺体を運び出した人たちの手によって彼女の遺体も運び出されました。このことを聞いた人々は非常に畏れたことは言うまでもありません。
使徒たち多くの奇跡を行う
一同は心を一つにしてソロモンの回廊で集会をもちました。彼らの仲間に加わらない人も彼らを尊敬していました。こうして神を信じる人が益々増えていきました。また大勢の病人が彼らのところに連れて来られましたが、一人残らず癒されました。
使徒達に対する迫害
大祭司やサドカイ派の人々は使徒たちをねたみ、彼らを捕らえました。しかし夜中に天使が現れて、彼らを逃がし、「神殿に行って命の言葉を人々に伝えなさい」と言いました。彼らは夜明けごろ神殿に行って教え始めました。大祭司やその仲間たちは彼らが牢からでて、神殿にいることを知って驚き、また捕えに行きました。しかし民衆を恐れて手荒なことはできませんでしたが、ようやく彼らを議会に引き出しすことができました。使徒たちは「二度とあの名によって語るな」と言われても「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません」と言い、イエスを十字架につけたというイスラエルの罪を指摘することを止めませんでした。
そんなやり取りの中でガマリエルというパリサイ派に属する人が次のように言いました。「以前にも同じように民衆の上に立とうとした人があったが、滅びていった。彼らももし人間から出たものなら、自滅するだろうし、もし神からのものなら彼らを滅ぼす事はできない。それどころか諸君が神に逆らうものになるのだ」と。その言葉に従い、使徒たちを鞭で打った後釈放せざるを得ませんでした。使徒たちは喜びに満たされて、絶えず福音を語り続けました。