使徒言行録16章 家族の救いのために
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」使徒16:31
くぅ~ママのちょっと一言
パウロの話を聞いてリディアと家族は神を信じるようになりました。彼女がヨーロッパでの最初の洗礼者となります。家業からは裕福な生活振りが伺えます。聖書では女性の名前が出されることは珍しいことですが、パウロたちの伝道の拠点として神に用いられた女性です。
女奴隷の件で、パウロたちは捕えられます。獄の中で体の痛みや足かせの不自由な中で、パウロたちは神を讃美しました。どんなときでも讃美することと祈る事は出来ます。心がズキズキ痛む時、不安なとき、限界を超えた状態でも、なお仕事をしないといけないような時、思わず口ずさんでいる讃美が私にはあります。「数えてみよ、主の恵」です。これまでこの賛美を口ずさみながら、人生の大山小山を乗り越えて来ました。これからもきっとそうでしょう。賛美は生きる力です。
パウロの信仰に心動かされた看守にパウロが言った言葉「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われます」も心に留めたいと思います。
聖書要約
テモテパウロに同行する
パウロはシラスをつれて、まずデルベに到着し、そこからリストラに向いました。そこでテモテと出合います。パウロはテモテを同行者としたいと思いました。テモテはギリシャ人を父にもつため、ユダヤ人としての立場を示す為に、割礼を施しました。3人は方々を巡り、人々を励まし、エルサレムで外国人向けに決められたことを伝えました。日ごとに信じる者が増えていきました。
マケドニア人への幻
パウロはアジア州に行こうとしますが、聖霊によって阻止され、幻でマケドニアに行くようにと示されます。
フィリピで
トロアスから船出して翌日ネアポリスにつき、マケドニアの都市フィリピの町(ローマの植民地)につきました。安息日にパウロたちは祈りの場所に行って、集まった婦人たちに話しました。その時、紫布を商う婦人リディアの心を神が開かれたので、彼女はパウロの語ることを皆信じ、彼女もその家族も洗礼を受けました。リディアはパウロたちを家に招きました。
パウロたち、投獄される
祈りの場所に行く途中で、占いの霊に取りつかれている女奴隷に会いました。彼女は「この人たちはいと高き方の僕、救いの道を宣べ伝える人」と叫びながらついてくるのです。パウロが占いをする女奴隷の悪霊を追い出したところ、占いの収益がなくなったこの女の主人から訴えられ、パウロたちは捕らえられます。裸で鞭打たれ、投獄され、足かせをはめられます。痛さと体の不自由さの中で、パウロとシラスは神を讃美していました。すると突然、地震が起りました。看守はパウロたちに逃げられたと思い自殺しようとしますが、パウロが「私たちはここにいる」と自殺を止めました。その看守はパウロに「救われるにはどうしたらよいか」と尋ねます。パウロは「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われます」と教えました。看守は家に連れて行って、手厚く看病しもてなし、家族で救われたことを喜びました。朝になって高官から釈放が告げられますが、パウロは黙ってはいません。パウロもシラスもローマの市民権がある身である事を告げます。ローマの市民権を持つものは鞭打ちや十字架など不名誉な刑罰を免除されるという法律があったので、高官たちは驚き、パウロに謝罪し町から出てくれるようにと頼みます。パウロはリディアの家に立ち寄り、そしてテモテをつれてフィリピを後にしたのでした。