使徒言行録21章 イエスのために

「私は主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことも覚悟しています。」使徒21:13

くぅ~ママのちょっと一言
パウロがエルサレムに着いた時に出迎えた人々に危険を回避するために勧められた策がありました。しかしどんなに私たちが知恵を絞ろうと、神さまのご計画は実現します。旧約聖書のニネベに逃げたヨナを思い出します。神さまは海の魚を使っても御心を実現されるのです。パウロは千人隊長に捕らわれてしまうのですが、このことによりパウロはローマに行くことになります。まさしくこれが主の御心だったのでしょう。私たちはなにか課題を前にした時、計算をして、結論付けてしまいがちですが、自分の事情はさておき、主のみこころを訊ねたいのです。もしかしたら、それは近道より遠回りの道を選ぶことなのかもしれません。それは困難な道かもしれません。遠回りも、困難な道もうれしくないですが、主が共に歩んでくださるのなら、それは喜びの道です。「神さまの道は回り道!」ですから。

聖書要約
ウロ、エルサレムに行く
パウロたちは長老たちと別れた後、ミレトスを後にし、コス島、ロドス島、パラダ、そしてキプロス島を通り過ぎティルスに着きました。そこにキリスト者がいることを知っていたので探し出し、彼らの元で7日間滞在します。彼らは霊によって示されたことがあり、「パウロたちがエルサレムには行かない方がよい」と忠告します。しかしパウロたちのエルサレム行きの決意は強く、そこを後にし、ティルスからプトレマイ、そしてカイザリアのフィリポの家に赴きます。
フィリポはステパノと同じく「知恵と御霊に満ちた人」として選出された一人で、パウロとは旧知の仲です。フィリポはあれからここで信仰生活を守っていたのです。娘達も神の言葉を預言し、神に仕えていました。そこにアガボという預言者がやってきて、パウロの帯で自分の手足を縛り、エルサレムでこの帯の持ち主をこのように縛って異邦人に引き渡す」と、エルサレムでパウロの身に起こることを預言します。しかしパウロは「主イエスの名のためならば…死ぬことさえも覚悟しているのです」とエルサレムへ行くことの決意の強さを語ります。人々は「主の御心が行われますように」と祈るばかりでした。
パウロ、ヤコブを訪ねる
エルサレムに着き、出迎えてくれた人々と再開しました。異邦人の間で行われた神の業をパウロから聞いた使徒たちは皆神を讃美しました。喜びの一方、彼らはパウロについてのうわさをとても心配していました。それは「パウロが異邦人の中にいるユダヤ人に律法を守らなくていいと教えている」というもので、その誤解を晴らしたいと思っていました。そこで策を講じて、パウロにアドバイスをします。パウロもそれを承諾するのですが、その為に神殿の境内に入ったときに、なんと民衆に捕らわれてしまいます。しかも「異邦人を神殿に入れた」というユダヤでは死罪にあたる犯罪を犯したと言うのですが、それは全くの濡れ衣でした。しかし民衆の騒ぎは大きくなり、パウロを殺すほどの興奮状態となりました。そこにローマの千人隊長が騒動を静めるためにやってきてパウロを捕らえました。民衆からは守られたわけです。
パウロ、弁明をする
兵営に連れて行かれそうになったとき、パウロは千人隊長に民衆に対して話したいと告げました。