Ⅱコリントの信徒への手紙2章 キリストの香
「…救われる人々にとっては、いのちから出ていのちに至らせる香りです。」Ⅱコリント2:16
く~ママののちょっと一言
パウロは二度とコリントの信徒達に悲しい思いをさせるような訪問はしないと言います。「あのように書いたのは」とあるのは第1の手紙ではなく、その後に書かれた「悲しみの手紙」と言われる手紙です。パウロはコリントの人々が喜んで再会することを願ったのです。コリントの教会で起きた問題の中心はパウロが使徒であることを否定した者がいたということと、パウロの旅程の計画変更を非難する者がいたことでした。解決したことを聞いて、この手紙を書いたのです。手紙の中で問題を起こした人を許すようにとパウロは言います。人を赦すのは、4つの意味があります。それは、
私自身がすでに神に赦されているから(私の罪を十字架の死によって赦しの道を与えてくださった主イエス様の愛に応えることになります)また、
私自身が人に赦されるため(私も罪を犯す可能性があります)
危害を加えた人に神の愛を示すため(その人をも神は愛され、滅びるのを悲しまれます)
私たちがサタンの支配に入らないため(憎しみ、争いはサタンの支配下にいること。神の領域で守られて過ごしたいです)
人を赦すのはとても難しいことです。しかし、目を天に向けることで、かたくなな心がとけていきます。そのような生き方をする者が主の凱旋行進に加えて頂くことができるのだと思います。
聖書要約
わたしはコリントの人々を二度と悲しませるような訪問はしないと決心しました。わたしがあなた方を悲しませているとしたら、わたしはどうして喜ぶことができるでしょうか。わたしを喜ばせてくれるのはあなた方なのですから。わたしが前に手紙を書いたのは、あなた方の間で起った事柄をあなた方の手で解決してもらいたいからです。そしてわたしがそちらに行った時に悲しい思いをすることがないようにしたかったのです。わたしは胸が張り裂けんばかりの思いで涙ながらに手紙を書きました。あなた方へのあふれる愛を知ってほしかったからです。
違反者を赦す
悲しみの原因を作った人はわたしを悲しませたというより、教会全体を悲しませたのです。彼はあなた方からもう十分罰を受けていますので、許し慰めてあげてください。彼が悲しみのあまり、打ちひしがれてしまわないように、あなた方の愛を示してあげてください。あなた方が許すなら、わたしも彼を許します。またわたしはキリストの権威によって許すのです。もし赦さずに憎み続ける事はサタンの思う壺です。
パウロの不安と安心
わたしは福音を宣べ伝えるためにトロアスに行ったとき、宣教のチャンスが与えられていたのですが、テトスに会えなかったので、マケドニアに行きました。しかし主よ、感謝します。わたしを神の勝利の凱旋行進に加えられて下さいました。わたしが勝利の行進に加えられたのはわたしたちを通して主イエスの救いをかぐわしい香りのように辺りに広めて下さるためです。それはキリストの香りです。救われていない者には滅びと死の恐れに満ちた香りとなりますが、キリストを知る者にとってはいのちを与える香りです。このような務めにふさわしい者は、神から遣わされて、真心をこめて神から教えられたことを素直に語る者だけです。