Ⅱコリント人への手紙1章 苦しみの中の感謝

「私たちが苦しみにあうとすれば、それはあなたがたの慰めと救いのためです。」Ⅱコリント1:6

助産師永原のちょっと一言
第Ⅰコリントの手紙を書いた後、パウロはエペソで再びコリントの教会に問題が起ったことを聞きます。そのことに関してパウロは涙の手紙を書いてテモテに託しました。その後パウロはエペソでの働きを終え、伝道の有望地トロアスに行きましたが、コリントの教会の成り行きが知りたくて、トロアスを後にして、マケドニアに行きます。コリントから帰って来たテモテと会うためでした。テモテからコリントの教会が悔い改めたという朗報を聞いて、マケドニアから書いた手紙がこの手紙です。またパウロがコリント訪問の計画を変更したことで、かなり批判的に言っている人たちがおり、その人たちに弁明します。
6節から7節の文章は複雑に感じますが、教えられる箇所です。「わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります」たとえば、「病気という苦難を通して健康のありがたみが分かる」と言いますが、クリスチャンはそれだけではなく、病気をしたからこそ、病気の人の苦しみを理解することができるようになったことを感謝すると共に、病気、苦しみ、悩みの時に主に慰められるという恵みに感謝することができるのです。

聖書要約
グッド挨拶
御心によって使徒とされたパウロと、信仰の友であるテモテからコリント、アカイヤ州に住む人々へ、神と主イエス・キリストがあふれるほどの祝福と平安を注いでくださるように。
グッド苦難と感謝
神は私たちが苦しみに遭っている時、素晴らしい慰めを与えてくださる方です。それは苦しんでいる人に、私たちが神さまから受けた慰めと助けを与えることができるようになるためです。苦しめば苦しむほど、主の慰めは増し、苦しみに耐える力も与えてくださいます。わたしはアジア州で大きな苦難に遭い、生きる望みも失ってしまいました。しかしそれを通してそのような状況のなかで神に委ねることを、そして必ず神は救ってくださることを知りました。これからも主は救って下さるに違いありません。それを見たあなた方がもっと神に感謝を捧げてくれるようになるのです。
グッドコリント訪問の延期
私はなにをするにも、特にあなた方に対しては人間的な思いではなく、神の恵みの下に行動してきました。私はあなた方に真心をこめて、はっきりとわかりやすく書いてきました。あなた方は私についてある程度理解しているのですから、私が主イエスの再臨に際してあなた方を誇りに思うように、あなた方も私についても誇りに思ってもらいたいのです。
このように確信してもう一度あなた方のところに行く計画を立てました。訪問の変更については決して軽はずみにしたことではありません。主イエスが「いいえ」のつもりで「はい」と言われるお方でないように、わたしの「はい」も本当に「はい」なのです。なぜなら私に福音を伝える使徒として任命してくださったのは神であり、私の心に聖霊を遣わしてくださったのも神であり、私の心に聖霊の力が注がれているのは、私が神のものである証拠です。そして訪問の計画の変更はあなた方を欺こうとしたものではありません。あなた方を厳しく叱りつけるような悲しみの訪問ではなく、喜びの訪問にしたかったからです。