エぺソ人への手紙1章 御国を継ぐ者として

聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。このことは、私たちが贖われて神のものとされ、神の栄光がほめたたえられるためです。」エぺソ人への手紙1:14

助産師永原のちょっと一言
ガラテヤ書はルターの特愛した手紙でしたが、エぺソへの手紙はカルヴァン特愛の手紙なのだそうです。ただエぺソへの手紙の評価は大きく分かれるとも言われています。書いた人はパウロでローマの獄中で書かれたものとの説が有力です。この手紙はエぺソに向けて書いたようになっていますが、特定の教会に宛てたのではなく、エぺソも含めた諸教会の回状と考えられています。
初めに公式に従って周到な自己紹介がなされます。そして14節までは神への讃美が続きます。
その中で、私たちが選ばれたのは神をほめたたえるためと書かれています。それは私たちは主の十字架によって、罪が赦され、神の国を受け継ぐ者とされたという、絶大なる神の力と愛と恵を確認し、讃美や祈りの中で主に感謝するということなのです。それは礼拝において、日々のデボーションにおいて、日常生活の様々な場面において、心を主に向けることだと思います。

聖書要約
挨拶
神に選ばれてイエス・キリストの使徒となったパウロから、主にある愛するクリスチャンの方々へ手紙を送ります。父なる神と、イエス・キリストからの恵みと平安が、あなたがたにあるように。
神の恵みはキリストにおいて満ち溢れる
主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神はこの世界を造られる前から私たちを愛して、一点の欠点もない清いものとしようとキリストにおいて選んでくださいました。それは輝かしい恵を与えてくださった神を私たちがほめたたえるためです。私たちは十字架の血によって罪赦されました。そして神は恵みにより私たちに秘められた神のご計画を知らせてくださったのです。その計画は機が熟せば私たちを天地から集めて、いつまでもキリストのものとして神のそばで過ごすようになるということです。私たちを神の国の相続者としてくださったのです。それは私たちが神の栄光をたたえるためです。真理の言葉を聞き、信じることによって聖霊の証印を押していただいたのです。この証印は神の国を受け継ぐ保証なのです。
パウロの祈り
だからわたしはあなた方のことをいつも祈るのです。「あなた方が神を深く知ることができるように、心の目を開いてくださるように、神から希望が与えられ、クリスチャンが受け継ぐものがどんなに素晴らしいかを悟らせくださるように、神の力がどれほど大きいか悟らせてくださるように」と。絶大なる神の力がキリストを復活させ、神の右に座に着かせ、この世だけでなく、来るべき世にも輝かしいものとして下さったのです。そのキリストを頭とする教会は全てを満たすキリストの霊が満ちている場所なのです。