エペソ人への手紙3章 キリストの愛の広さ、長さ、深さ

「すべての聖徒たちとともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、」エペソ人への手紙3:18

助産師永原のちょっと一言
パウロは「ローマの獄中にいます。」と書いた後の文脈としては14節につながります。2節から13節まではもう一度念を押しておきたいことを挿入しているのです。念押ししたいことというのは、ユダヤ人以外の異邦人も神の恵みの対象であり、天を受け継ぐ資格があるということです。それを知らせる任務をパウロは与えられているということをもう一度確認するために文章を挿入したのです。
後半にキリストの愛がどれほどのものなのかが、18、19節に表現されています。キリストの愛の広さ、高さ、深さ、またその愛は人知をはるかに超えているのです。その素晴らしさは想像もできないくらいなのでしょう。懐に抱かれたら、どんな傷でも癒されてしまうのかもしれません。この上ない幸せを感じるのかもしれません。いずれその幸せを体感する日がくることを楽しみにしている私です。そして今もその「愛の土壌に根をはる」ことによって、根から養分を吸収するように、私もキリストの豊かな愛を頂けるというのですから、なんと幸いなことでしょう。

聖書要約
異邦人のためのパウロの働き
キリストの囚人であるわたしは、「あなた方異邦人(ユダヤ人ではない人たち)も福音の恵にあずかれる」と言ったことで、捕らえられ、ローマの獄中にいます。そのことは前の手紙でも触れましたが、異邦人でも神の恵みを受けられるという神の特別のご計画(奥義)は今や聖霊の働きによって使徒や預言者に啓示されています。キリストが来られる以前には知らせれていなかったことです。すなわちイエス・キリストにおいて実現した天を受け継ぐという資格は、ユダヤ人以外の異邦人にも神の恵みとして与えられているのです。それを知らせる任務がクリスチャンの中でも最も小さなわたしに与えられているのです。万物を造られた神が、世の初めから特別にご計画されていたことは人類全ての救いなのですから、私たちはユダヤ人もそうでない人も、キリストと共に、神の前に大胆に近づくことができます。だから私の今の苦難を見て落胆しないでください。この苦しみはあなた方のためなのです。
キリストの愛を知る
だから私はあなた方のために天の父に祈ります。あなた方が聖霊によって内側から強くする力が与えられますように。神を信じるあなたがたの心にキリストが住み続けてくださるように。神様の愛という土壌に根をはることができますように。キリストの愛の広さ、高さ、深さがどれほどのものかを理解することができますように。人知をはるかに超えた神の愛を知ることができますように。神の豊かさに満たされますように。神さまからの力によって私たちが願い求めることは、私たちの思う以上にかなえてくださる神に栄光がありますように。