エペソ人への手紙4章 古い生き方を捨てて

「滅びに向かっている古い人を脱ぎ捨て、心の底から新たにされて、神にかたどって造られた新しい人を身に着け…」エペソ人への手紙4:23

助産師永原のちょっと一言
旧約聖書の詩篇の引用は、イエス様が地上での働きを終えて、サタン、罪、死に勝利して、天に昇られる様子が表されていますが、あたかも凱旋した王が戦利品を家来達に分け与えるように、私たちそれぞれに必要な賜物を与えてくださったと書かれています。
古い人を脱ぎ捨て…新しい人を身につけると22、23節に書かれていますが、新しい人の前に「神にかたどって造られた」いう言葉が入っています。人類の始まりについて「神はご自分にかたどって人を創造された」と、創世記に書かれていることを思い出します。しかし人類は罪のために、神の像を映し出すことができなくなってしまったのです。そのような古い自分と決別して、もう一度造りなおしていただくことが、生まれ変わりのバプテスマということです。
そして新しくされた者の生き方が25節から具体的に書かれているのです。その中に「怒ってはいけない」ではなく、「怒ることがあっても日暮れまで怒ったままではいけない」と書かれているように、わたしたちが実際にできるようにという配慮ある生き方が示されています。そしてそれを実践する原動力は神がわたしを愛してくださったことなのです。

聖書要約
キリストの体は一つ
「主の囚人」となっているわたし(パウロ)があなた方に勧めます。祝福を受けるように選ばれたのだから、それにふさわしく生きなさい。①謙遜で柔和に生きること②愛を持って互いの欠点を思いやること③互いに忍耐する④平和に暮らすこと⑤聖霊の働きにによって心を一致させなさい。一致とは体の一致(私たちは各器官です)。霊の一致。一つの希望。主は一人、信仰は一つ、バプテスマは一つ、神は唯一で全てのものの上にあり、全てを貫いて、内住してくださいます。
そして各器官の私たちにそれぞれに応じた賜物を与えてくださるのです。旧約聖書の詩篇に「キリストは、復活してサタンに打ち勝ち、勝利を得て天に帰られた時、人々に惜しげなく賜物をお与えになった」と書いてある通りです。その賜物とはたとえば、使徒、預言者、宣教者、牧者、教師などそれぞれの奉仕の役割分担であり、これによってキリストの体である教会が力あふれた完成された状態へと建てあがられるためです。間違った教えでふらふらせずにしっかりとキリストに向って成長しなさいとパウロは勧めます。そして体全体は節々が相互協力して、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、各部分の役割に応じて働き、身体を成長させ、愛によって作り上げられていくのです。
古い生き方を捨てる
救われていない人と同じような生き方をしてはいけません。神の命から遠く離れてはいけません。以前のような滅びにいたる古い性質から、神の形である新しい人とならなければなりません。
新しい生き方
新しい人としての生き方は人に対して真実。怒ることがあっても日暮れまで怒ったままではいけない。盗んではいけない。自らの手で収入を得なさい。分け与えなさい。悪い言葉を口しにしてはいけない。聞くことを大切にしなさい。語る事は慎重でありなさい。聖霊を悲しませてはいけません。聖霊は私たちが私たちが救われ、天国に入ることのできる保証となってくださるのですから。互いに親切に、憐れみの心で接し、神があなたを赦して下さったように、赦しあいなさい。