エペソ人への手紙5章 闇の時代を導く光となる
「機会を十分に活かしなさい。悪い時代だからです。」エペソ人への手紙5:16
助産師永原のちょっと一言
光の子として生きるという中で、暗闇→眠り→目覚めということが、死者→復活→キリストの光を暗示されています。また16節で賢い者の歩み方として「時の用い方」が述べられていますが、この手紙が書かれた2、3年後に、ローマの大火災が起りますが、それをクリスチャンのせいだとして、皇帝ネロは多くのクリスチャンを迫害します。それから4年後にはパウロの殉教、続いてペテロが殉教します。ローマ帝国は内乱が勃発、そしてついにエルサレムも壊滅状態になるのです。そのような社会情勢を踏まえて「今は悪い時代なのです」とパウロが言ったのです。しかしこのような時代だからこそ、生活の不安、死の恐怖、などの闇の中に光を照らし、私たちの行くべき道を示すことが必要なのです。それは現代にも当てはまることではないでしょうか
最後のところは、夫婦のあり方を論じながら、それがキリスト論になり、教会論となっていますが、どちらにとっても例えることでより分かりやすくなっていると思います。夫が妻を愛し妻が夫に従うように、キリストが教会を愛し、教会がキリストに仕える関係なのです。また自分の体の一部と言えるほど夫婦は密接な関係であると言っています。なぜなら夫が妻を奴隷や物のように扱うことは夫自身の人格を傷つけることになるのです。これもまたキリストと教会の密接な関係を夫婦の親密さにたとえて語っているのです。
聖書要約
子どもが、可愛がってくれる父親を見習うように何をするにも神を模範としなさい。神が、あなた方の罪を取り除く為に犠牲となって、あなた方を愛して下さったように、「あなた方も愛によって歩みなさい」と。感謝を表しながら生きること、みだらな人、汚れた人、貪欲な人(神以外のものを頼りに生きること、すなわち偶像礼拝者)は神の国を継ぐ事はで来ません
光の子として生きる
罪を犯しながら言い訳をするような者たちにだまされてはいけません。神の怒りはこのような人に下ります。彼らと付き合うことも禁じます。あなた方は今は神からの光を頂いているのですから「光の子として歩みなさい」内面が光で輝いているのですから、良いこと、正しこと、真実なことだけを行いなさい。そして何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。悪と暗闇の悪の快楽に身を任せてはいけません。むしろそれを非難して明るみに出しなさい。そうすれば罪の中にいる者から光の子となるこことができます。「眠っている者よ、起きよ。死者の中から立ち上がれ。そうすれば、キリストはあなたを照らされる」と書かれている通りです。愚かなものではなく賢い者として歩みなさい。賢い者の歩みとは「時をよく用いること」それはあらゆる機会を用いて正しい行いをすること。主のみこころを悟ること。主に向って讃美すること。父なる神に感謝して生きること。です。
妻と夫
妻は主に従うのと同様に、夫に従いなさい。夫は、教会のためにいのちを捨てるほどの愛を示されたキリストに倣って妻を愛しなさい。キリストはバプテスマと神のことばで教会を聖なる、汚れのないものとされました。それは栄光に輝く教会をご自分の前に立たせるためでした。そのように夫は妻を、自分の体の一部のように愛しなさい。そして妻は夫を心から尊敬して従いなさい。