エペソ人への手紙6章 神の武具を身につけて

「ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。」エペソ人への手紙6:13

助産師永原のちょっと一言
6章は親と子どもの関係と主人と奴隷の関係について述べています。
「子どもは両親に従いなさい」「あなたの父と母とを敬いなさい」これは十戒の中の6番目の戒め、人に対しては最初の戒めになります。「従う」または「敬う」というのには理由があるのです。それは「大切な神を教えてくれたから」ということなのです。ユダヤでは小さな時から聖書のみ言葉を暗記するそうです。親の立場から考えると、子どもに尊敬されるような親であるかどうか。また子どもに何を伝えるのかということが問われているのでしょう。以前講演に招かれた矯正施設の職員の方が「お金も与えずに下の子の面倒を見ろと言われたら、万引きするしかないでしょう」と子どもたちの痛みの一端を吐露されたことが忘れられません。いろんな親がいます。この親は極端な例ですが、何でもかんでも親に従えといっているのではないのです。
奴隷については当時ローマ帝国の5分の1は奴隷、ローマ市民は3分の1だったそうです。奴隷の立場にある人も、主人の立場にある人の等しく、天の主を畏れ敬って生きることが正しい在り方なのです。
またクリスチャンとして生きることは悪魔との戦いであると書かれています。霊的な存在である悪魔に対して自分の力で闘おうとしても簡単に負けてしまうでしょう。全能の主は悪魔の軍勢より強いのです。主の武具、すなわち真理の帯、正義の胸当て、平和を知らせるためにの靴、信仰という盾、救いのかぶと神の言葉を身をまとって悪なる力に立ち向かいたいと思います。

聖書要約
子と親
子どもは親に従いなさい。これは十戒の最初の掟で、そうすれば幸せになり、長生きすると約束されています。また親たちは子どもに反抗心を持たせたり、恨みを持たせることがないように、主に認められるような愛のこもったしつけをして育てなさい。
奴隷と主人
奴隷はキリストに従うのと同じように主人に仕えなさい。陰日なたがあってはいけません。また主人も脅したりせず正しく扱いなさい。自分も主も奴隷の主も同じ主であることを忘れてはいけません。
悪と戦え
最後に覚えてほしいことがあります。あなた方は主にある超自然的な力によって強められなさい。私たちがこの世で戦う相手は、目に見えない悪との戦いです。いつでも対抗できるように神の武具を着けることです。腰に真理の帯を締め、正義の胸当て、平和を知らせる靴を履き。信仰という盾を取り、救いのかぶとをかぶり、神の言葉を手にしておくことです。そして耐えず祈りなさい。私の福音宣教のためにも祈ってください。
結びの言葉
主に忠実で協力者であるテキコを送ります。私の様子を知ってあなたがたに元気をつけて欲しいのです。平和と信仰に伴う愛が父なる神と主イエス・キリストからあなたがたにありますように。主イエス・キリストを愛する全ての人に神の恵みがありますように。