コロサイの信徒への手紙4章 言葉の用い方

「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味の効いたものであるようにしなさい。」コロサイ4:6

助産師永原のちょっと一言
6節に「塩で味付けされた快い言葉」という表現がされています。言葉はとても大切です。言葉によって傷ついたり、励まされたり、不安になったり、元気を回復したり…人を中傷したり、おとしめる言葉は絶対に使いたくありません。言葉によって人は元気づけられますし、世の中を平和にし、未来に希望を見出すことができます。言葉は大切です。
またパウロは祈りについても語ります。祈りは応えられると信じて熱心に祈ること。また神さまのことが良くわかるようになることを期待して祈ること。パウロはあらゆる機会を最大に生かして、キリストを宣べ伝えることができるように、祈ってほしいと祈りのリクエストをしています。
結びとして、牢につながれているパウロからコロサイの信徒達に思いを込めて語ります。ここに名前が出てくる人たちの中で、ティキコはかつて異邦人教会の代表として贈り物をエルサレムに届けた人物、エペソの教会にも手紙を届けました。オネシモはコロサイの信徒の一人ピレモンの奴隷だったのですが、何かの理由で逃亡した人物です。しかしパウロの下で忠実な信徒となったのでしょう、パウロは忠実な愛する兄弟とオネシモを呼んでいます。アリスタルコはパウロの奴隷という身分になってでもという思いでパウロに同行している信徒。マルコは第1回目の伝道旅行で同行しましたが、途中で帰ってしまったことからパウロは2回目の伝道旅行ではバルナバの推薦があったにもかかわらずマルコを同行を拒否したといういきさつがある人ですが、パウロの入獄に際してそばにいるほどに信頼を回復したようです。ユトスはユダヤ人クリスチャン。医者ルカはパウロの主治医として、また同労者として奉仕の生涯を送った人です。デマスは最終的にはパウロから離れていきます。ラオディキアはコロサイから16Kmの距離にある都市で、そちらの信徒達にも挨拶を依頼しています。そして祝祷で手紙の最後の言葉としています。

聖書要約
奴隷の主人は奴隷を正しく公平に扱いなさい。自分の主人である神さまが天からご覧になっていることを忘れてはいけません。
勧めの言葉
意識をして感謝をこめてひたすら祈りなさい。わたしのためにも祈ってください。神の秘められたご計画を人々に分かりやすく語ることができるように。そのことを語ったことで牢につながれているのですが、どんな所であってもあらゆる機会を最大に生かして、キリストを宣べ伝えることができるように、また塩で味付けされた快い言葉、すなわち良識的であり、善意にあふれた言葉で語りなさい。そうすれば一人一人の相手に対してどう語ったらいいかが分かるでしょう。
結びの言葉
わたしの愛する、熱心な働き人ティキコがわたしの様子を知らせてくれるでしょう。またかれがそちらの様子も知らせてくれるでしょう。信仰の友オネシモを同行させます。一緒に牢につながれているアリスタルコとマルコが宜しくと言っています。ユダヤ人クリスチャンユトスからも宜しく。またあなた方の町から来たエパフラスはあなた方のことをいつも祈っています。医者ルカとデマスからも宜しくとのことです。ラオディキアのクリスチャンやニンファと彼女の家の教会のクリスチャンたちのも宜しく。これを読み終えたらラオディキアに回して下さい。またラオディキア教会宛てのわたしの手紙も回ってきたら読んでください。わたしが牢にいることを覚えてください。神の恵みがあなた方と共にあるように。