Ⅱテサロニケ人への手紙1章 主の再臨に焦点を合わせて

「…また御力によって、善を求めるあらゆる願いと、信仰から出た働きを実現してくださいますように」Ⅱテサロニケ1:11

助産師永原のちょっと一言
パウロは第1の手紙のあとすぐに2通目の手紙を書きました。第1回目の手紙同様、主な内容は主イエスの再臨という点です。最初の挨拶はいつもより簡素ですが、お互いの信頼があったために他の手紙のようにパウロの立場を強調するなどの必要がなかったのです。
テサロニケでは問題となっていたことは「再臨のイエスは既に来られた」と言って人を焦らせたり、中にはそれをいいことに仕事もせずにぶらぶらしている者もいたとのことです。パウロはそれらに対して強く戒めています。またテサロニケには迫害が続いていたようですが、迫害や苦難に遭っても再臨のイエスに会えることを希望に励むようにと勧めています。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」ヨハネによる福音書の16章33節を思い出します。クリスチャンのところにだけ苦難が多くやってくると言うわけではないですが、クリスチャンゆえの迫害は歴史を見ても明らかです。現代の日本では迫害とまでは行きませんが、やはり日曜日に教会に集うという習慣のない国で信仰を守るのは大変なことです。
しかしイエスに出会えるその時に焦点を併せて熱心に礼拝を守るものでありたいです。迫害や信仰を阻止する力が働くということは神の国に入る資格がある証拠だとも書いてあるのですから。

聖書要約
挨拶
パウロ、シルワノ、テモテから父なる神とイエス・キリストに守られているテサロニケの皆さんへ。恵みと平和があなた方にあるように。
キリストの再臨と裁き
テサロニケの信徒のみなさん、あなたたちの信仰が成長し、お互いに豊かな愛で結ばれていることを感謝せずにはおれません。迫害と苦難の中でこれほど信仰が守られていることを誇りに思います。迫害があるということは神の国に入れるという証拠なのです。神は正しい方ですから、迫害する者たちは裁かれ、苦しんでいるあなた達は休息が与えられます。主イエスが燃え盛る火の中に再臨される時がその時です。福音を聞き従わない者は永遠の破滅、そしてその時、主は主を信じる者によって誉れと賞賛を受けられるという素晴らしいことが起るのです。そのようになるように神があなた方の信仰を評価してくださり、神があなた方の信仰を成長させ、完成させてくだるのだと。「それによってイエスキリストの名があなた方の間で讃美され、あなた方も主によって大いなる誉を受けることができるのです。」