ヘブル人への手紙8章 新しい契約はあなたの心に刻まれた

「神は、「新しい契約」と呼ぶことで、 初めの契約を古いものとされました。」ヘブル人への手紙8:13

助産師永原のちょっと一言
前章ではキリストの大祭司の卓越性が述べられましたが、ここでは、天上での神殿、いけにえ、契約と地上のそれらついて述べられています。すなわち、天の神殿は地上の幕屋に優り、永遠に効力のあるいけにえ(イエスキリストの十字架と復活)は一時的な動物のいけにえに取って代わり、新しい契約は古い契約を吸収してしまったのです。新しい契約は私たちの心に刻まれるので、神のみ心が分かるようになると書かれています。神が私に与えてくださるご計画が分かればどんなにうれしいことでしょう。今日も神の御心を求めて祈り、聖書の神の言葉に耳を傾けたいと思います。。

聖書要約
新しい、優れた約束の大祭司
今まで書いてきたことを要約すると、わたしたちの大祭司(私たちと神との間で執り成す役目)はキリストであり、キリストは天の神のそばで名誉ある地位についておられます。このお方は人間が作った神殿や幕屋ではなく、主によって建てられた天の神殿で祭司の役目を果たしておられます。地上では祭司がいけにえを奉げますが、この方のいけにえは地上でのいけにえよりはるかに優っています。そもそも地上ではユダヤの祭司が古い制度でいえにえを捧げているので、もしこの方が地上におられるとしたら、祭司にはなれなかったでしょう。神殿に目を向けても、モーセがシナイ山で神から支持を受けて建てた幕屋は、天の神殿を真似て作ったに過ぎず、キリストはこの天の神殿ではるかに優れた務めを果たしておられるのです。そのキリストが私たちに伝えてくださる、神の新しい契約には素晴らしい約束が含まれています。そして神がその新しい契約を結ぶ時が来ると言われたのです。「新しい契約はエジプトの地から導き出した時に結んだ契約(律法)のようなものではありません。彼らに与えた古い契約は、彼らが守らなかったから無効にせざるを得なかったのです。そして「それらの日の後、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである」として新しい契約が示されました。その契約は神が心に刻んでくださるので、神の思いが心に伝わるようになり、喜んで神に従えるようになります。したがって「あなたも神さまを知りなさい」と伝道する必要はなくなるのです。どんな人でも神を知るようになるのです。そして「もう二度と犯した罪を思い出すことはない」と主は言われます。この新しい契約が効力を発揮している今、古い契約は全くいらなくなったのです。