ヤコブの手紙5章 苦しむ人の祈りを聞いて下さる主

「あなたがたの中に苦しんでいる人がいれば、その人は祈りなさい。」ヤコブ5:13

助産師永原のちょっと一言
この手紙を読む人の中には貧しい人をしいたげているような金持ちがいたのでしょう。その人たちに対して、後生大事にと、あたかも幸せの保証であるかのようにためてきた富が、裁きの日には、なんの役にも立たないどころか、それがかえって滅びに導くことになるとヤコブは忠告しています。旧約の預言者にしろ、ヨブにしろ、波乱万丈の人生でした。しかしどんな時でも主にゆだねきった人生でした。ヨブは生前に目に見える形で、もう一度主から祝福を頂いたのですが、生きている間は、祝福どころか辛いことばかりという人生もあるかもしれません。でもたとえそうであっても私達クリスチャンはこの世の終わりが最終とは思っておらず、むしろ天国に希望を置いているという点で、世の中の評価とは違う価値観で生きています。それはたとえ、どんな辛い状況に遭ったとしても、最終的にはハッピーなんだという確信なのです。

聖書要約
富んでいる人たちに対して
お金持ちは聞きなさい。迫りくる恐ろしい災いのために泣き叫びなさい。あなたの富みは腐り、美しい着物も虫に食われてぼろぼろになってしまいます。金や銀も値打ちがなくなってしまいます。それどころか金持ちだったことが、返ってあなたに不利な証言となります。後生大事にと、あたかも幸せの保証であるかのようにためてきた富が、裁きの日、(主の再臨の日)には、なんの役にも立たないどころか、それがかえって滅びに導くことになります。搾取された労働者の声が主に届いたのです。
忍耐と祈り
だから主の再臨の時まで忍耐しなさい。収穫を待つ農夫の忍耐に学びなさい。苦難に耐えた預言者を見倣いなさい。彼らは苦しみの中で主を信じ続けたので、天では幸せに満ちているでしょう。ヨブは忍耐した末、前以上に祝福されたのです。
大切なこととして、天にも地にも「誓わないこと」ただ「はい」「いいえ」と言いなさいと。誓ったばかりに神の裁きを受けることがないためです。苦しんでいる人は祈りなさい。喜んでいる人は讃美をしなさい。病気の人は祈ってもらいなさい。主が癒してくださいますし、主が罪を許してくださいますから。また正しい人の祈りは大きな力があります。エリヤは祈りによって雨を降らしました。信仰を持ちながら、そこから離れてしまった人を、どうか連れ戻してあげてくださいと。魂を死から救い出し、神さまに罪を赦していただけるようにしてあげなさい。