ペテロの手紙第一3章 祝福を受け継ぐ者として

「悪に対して悪を返さず、侮辱に対して侮辱を返さず、逆に祝福しなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです。」ペテロの手紙第一3:9

助産師永原のちょっと一言
異邦人の中にあって、神の民がこの世とどう関わっていけばいいのかについて語ってきたペテロは3章で夫婦ついて語ります。妻の主を畏れる生活振りが夫を信仰に導くことになると。また2章でも不当な扱いを受けた者への配慮ある言葉がありましたが、3章でも同様の内容が記されています。迫害下にあって、不当な扱いを受けても主の目に正しいことを行いなさい。そのことを主はご存知なのです。現代においても人間関係で心を痛めることがありますが、あなたが弁明しなくても、あなたが抗議しなくても「主が報いてくださる」のです。人と人との心の交流の難しさにうなだれてしまうことがありますが、そのような時には、痛む心に手を当てて、ただ主を見上げたいと思います。祝福を受け継ぐために私たちは主に呼び集められた者たちなのですから。そして「なぜあなたは信じるのか」と問われたら、いつでも答えることができるように用意しておきたいと思います。

聖書要約
妻と夫
妻は夫に従いなさい。クリスチャンではない夫であってもです。神への畏れをもって生活する妻の姿はどんな言葉よりも良い影響力があります。また外面を飾るのではなく、内面を飾りなさい。夫アブラハムに仕えたサラを見習いなさい。また夫は弱者である妻をいたわり、主の祝福を受け継ぐ者として尊敬しなさい。
正しいことをするために苦しむこと
皆心を一つにして、お互いに心から思いやり、優しい心と謙遜な思いで愛し合いなさい。侮辱する者を祝福しなさい。あなたは祝福を受け継ぐために選ばれたのですから。幸せに暮らしたいのなら、舌を制して悪口を言わない。唇を閉じてうそをつかない。悪から遠ざかり、善を行い、平和を願いなさい。そのような祈りに主は耳を傾けてくださいます。正しいことを願うあなたに危害を加える者はありません。もしそのような事があったとしたら、主がそれに報いてくださいます。心を揺るがさないで、ただ主を信じなさい。もし「なぜキリストを信じているのか」と尋ねられたら、いつでもその理由が話せるようにしておきなさい。
またもし苦しむことが神の御心ならば、善を行って苦しむ方が悪を行って苦しむよりいい。なぜならキリストも同様に苦しまれたからです。キリストの肉体は死にましたが。霊は生きておられます。ノアの時代に堕落して囚われている霊を訪ねて、神の言葉を伝え、その支配下におかれました。人類の罪を取り除くための洪水から助かったのはノアの家族8人だけでしたが、同様にキリストを信じてバプテスマを受けることによって、人は死と滅びから救い出され、神に立ち返り、罪をから清められるのです。キリストは今や神の右の名誉ある席につき、すべてのみ使い、天の軍勢を支配しておられます。