ペテロの手紙第一5章 身を慎んで目を覚ましていなさい

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」ペテロの手紙第一5:7

助産師永原のちょっと一言
ペテロの手紙第一の最終章は、苦難に備えるために教会い内のそれぞれに立場の人たち、すなわち長老(牧師)や若者を初めとする信徒達への勧めが書かれています。
その一つとして謙遜に生きることを勧めています。イエスキリストが示されたクリスチャンの生き方も「仕える」ということでした。十字架にかかられる前の日、最後の晩餐の前に、イエス様は弟子達の足を洗われました。「あなた方も互いにこのようにしなさい」と。つい心の中に「高慢」がもたげることがあります。そんな時、高慢になるほどの自分でもないことを自覚したいと思います。そしてこの章でペテロが教える、神に祝される生き方、それは謙遜に生きる、思い煩いを主にゆだねる、信仰に踏みとどまるような生き方が出来るように、日々心がけたいと思います。
この手紙はシルワノが筆記をしたもののようです。シルワノは使徒言行録ではシラスという呼び方で、パウロの伝道旅行に同行しました。この手紙は読者が力づけられるように、どうしたら神に祝されるかが記されています。
最後にローマにいるクリスチャンやマルコからの挨拶を記し、愛ある交わりが説かれています。

聖書要約
長老達への勧め
教会の長老たちに、同じ長老職のわたしから勧めます。羊の群れを牧しなさい。信徒達は主からあなたに委ねられた者たちですから、喜んで献身的に世話をしなさい。権威を振りかざすのではなく、りっぱな模範を示して指導しなさい。そうすれば偉大な羊飼いであるキリストが来られた時に栄光の冠を頂くことが出来ます。また若者を初めとする信徒達へは牧師の指導に従いなさい。そして①互いに謙遜になりなさい「神は高慢な者を敵とし、謙遜な者には恵をお与えになる」と旧約聖書(箴言3:34)に書いてあるからです。また②思い煩いのすべてを神にお任せしなさい。③身を慎んで悪なる力に負けないように気をつけていなさい。世界中のクリスチャンが悪なる力との戦いに苦しんできました。私たちも苦しむかもしれませんが、必ず神は苦しみの後に永遠の栄光を与えてくださいます。
結びの言葉
この手紙を記してくれたのは、忠実な信徒シルワノです。この手紙によって皆さんが力づけられるように、どうしたら神に祝されるかが記しています。あなたたちの信仰がしっかりとするために役立つと信じます。
最後にローマにいるクリスチャンやマルコからからあなた方に宜しくとのことです。キリストを信じる皆様に平安がありますように。