Ⅱヨハネの手紙 正しい教えに留まる

「その教えにとどまる者こそ、御父も御子も持っています。」Ⅱヨハネ1:9

助産師永原のちょっと一言
この手紙を書いたのはヨハネですが、あて先は「選ばれた婦人」へとなっています。それが特定の人を指すという説と擬人化した教会を指すという説とがあるようです。そして2節の「わたしたちの内にある真理」の真理とはイエスキリストを指しています。
ヨハネが手紙を書いた前後に、仮現論やケリントス主義やグノーシスといった間違った教えが広まったようです。それはイエスは肉体をもった人間としてこの世に来たのではないとする考えや、肉体のイエスと霊的なイエスを切り離したような考えなどです。私達は使徒信条を告白しますが、その告白どおり、聖書に書かれたそのままを信じたいと思います。神の知恵は人間の知恵よりはるかに優れているのですから。

聖書要約
挨拶
長老のわたし、ヨハネから夫人とその子どもたちへ。真理を知っている教会の人たちは皆あなた方を愛しています。わたしもあなた方を愛しています。父なる神と、御子イエス・キリストからの恵みと憐れみと平安は、真理と愛を持ってわたしたちを祝福して下さいます。
真理と愛
あなた達の子どもたちが神さまの教えを守っているのを見て嬉しく思います。さらに、あなたがたにお願いしたいことは、昔から与えられている神さまの教え、すなわち「互いに愛し合いなさい」ということです。わたしたちが本当に神を愛しているなら、その命令に喜んで従うはずです。反キリストが大勢出現しているから気をつけなさい。それはイエスさまが私達と同じ肉体を持ってこの世に来られたことを信じない人たちのことです。そのような考えに惑わされてはいけません。キリストの教えに忠実な者の内に神と御子は共にいて下さいます。間違った者達が訪問してきても迎え入れてはいけません。挨拶など好意を示す事は彼らの仲間入りするはめになります。
結びの言葉
忠告したい事はまだまだありますが、そちらに出向いて直接話したいと思っています。あなた方の子どもたちが、宜しくとのことです。