ユダの手紙 最も聖なる信仰をよりどころとして

「しかし、愛する者たち。あなたがたは自分たちの最も聖なる信仰の上に、自分自身を築き上げなさい。」ユダ1:20

助産師永原のちょっと一言
ユダはヤコブの兄弟と書かれていますが、ヤコブはイエスの兄弟ですので、イエスの兄弟のユダと言うことになります。
9節の大天使ミカエルと悪魔がモーセの遺体の葬りのことで争ったという記事は「偽典モーセの昇天」に書かれており、旧約聖書にもこの記事は出てきません。その時ミカエルは言い争う事はせずに「主がお前を懲らしめてくださるように」と、裁きを主に任したのでした。
旧約聖書には救われた者と滅びの道をたどった者達の明暗が描かれています。主の救いからもれるということはなんと残念なことかと思います。いつも神さまの手の中で守られていることに感謝して生きたいと思います。肉体はいずれ滅びますが、永遠の命を賜ることに望みをおいて生きていきたいと思うのです。

聖書要約
挨拶

イエス・キリストの僕、ヤコブの兄弟であるユダから神に選ばれ、イエスキリストに守られている人たちへ。憐れみと平安と愛が豊かに与えられますように。
偽教師についての警告
愛する皆さん、わたしは前から神さまが与えてくださった救いについて書こうとしていたのですが、イエス・キリストを否定し、「クリスチャンになったのだから、もう裁きなど考えずに自由にやりたいことをやればいい」と信仰を揺るがそうとしている偽教師と勇敢に戦うように、励ましの手紙を書くことにしました。信仰を揺るがす者のたどる道は旧約聖書に書かれています。その1つは、主はイスラエルの民をエジプトから救い出してくださいましたが、その中から神を信じないものを滅ぼされたではないですか。また2つ目には自ら堕落して罪に陥った天使は神によって裁きの日まで鎖につながれています。3つ目はソドムとゴモラの町は悪徳の町として火で焼き滅ぼされました。しかし偽教師はそのような主の裁きも恐れず、主を否定し、天使たちをもあざける始末です。偽預言者たちも同様に自滅に至る道をたどっているのです。そして旧約聖書に書かれている弟殺しのカイン、神の命令に背いて偶像礼拝をしたバラム、モーセに反逆したコラ、これらの者と同様、神ののろいを受けて滅びるのです。このような偽教師たちが教会の会食に加われば大きな汚点を残します。それは一滴の雨も降らさず通り過ぎる雲みたいで何の役にも立ちません。また収穫の時期になっても実らない木のようなもので、引き抜かれて焼かれるのです。そして、海岸に打ち寄せる荒波が残していく汚いあぶくのようなもので恥と不名誉が残るだけです。今は星のように輝いているかもしれませんが、その行き着くところは闇です。神と共に歩んだといわれるエノクもそのような偽教師がたどる滅びについて預言しています。
警告と励まし
終末にはあざける者が現れるというのは使徒たちから前もって教えられていたことです。あなた方は清い信仰を土台として、聖霊の力を励ましを受けて祈りの生活をしなさい。そして①イエスキリストから頂く永遠の命を待ち望みなさい。②逆らって議論してくる人を暖かく迎えなさい。③疑う人に心から同情しなさい。④地獄に行くような人を助けてあげなさい。⑤あなたから主を見出すことが出来るように親切にしなさい。ただし、罪人の彼らに同情しても罪そのものは憎み、引きずられることがないようにしなさい。
讃美の祈り
神への栄光を讃美し、神がわたしたちを守り、永遠の命を与えてくださり、喜びを持って神の前に立たせてくださるように。