ヨハネの黙示録18章 富みの持つわな

「 あれほどのが、一瞬にして荒廃に帰してしまった。」黙示録18:17

くぅ~ママのちょっと一言
バビロンとはローマ帝国を指しています。滅亡の理由は自分自身が罪を犯したばかりでなく、周囲の人たちにもその影響を与えたからと書かれています。人々とは国民、王たち、商人たちをさしています。あの女というのもローマ帝国を表しています。天と、神の子どもと、預言者と、使徒に対して、ローマの滅亡を喜びなさいという天使の声がします
「全ての道はローマに通じる」と言われたローマ帝国ですが、この預言のとおり滅亡します。滅亡した理由のひとつに「商人が地上の権力者となったから」と23節に書かれていますが、これは富の持つ怖さ、見えるものに価値を置くことによって、神から離れていったことへの罪ということです。富や物質そのものが悪なのではなく、それをどのように考え、どのように用いるかが問題なのです。ガリレオガリレイの言葉を思い出します。「神なき知恵は、知恵ある悪魔を作る」と。

聖書要約
バビロンの滅亡
わたしは次に大きな権威を帯びて、天から降ってくる天使を見ます。地上はその輝きで明るくなり、天使は力強い声で「バビロンは滅亡した」と宣言します。あらゆる人が彼女の影響を受けてみだらな行いをし、商人たちは彼女のぜいたくのお蔭で大儲けしたからです。
また天から別の声を聞きます。「クリスチャンたちよ。あの女から遠ざかりなさい。罪に巻き込まれないように。そして彼女がした仕打ち以上に罰を与えなさい。贅沢をした分見合うだけの苦しみを与えなさい。「私は王女なので悲しい思いをすることなどない。」という彼女はたった一日で焼き滅ぼされてしまうのです。神は偉大なお方だからです。
 その光景を見て、世の王たちは自分にも裁きが来るのを恐れて、おののきながら遠巻きから都の不幸を嘆きます。また商人たちも得意先がなくなったこと、また自分への危険を恐れて、遠く離れて嘆きます。またすべての国の船長たちもこの国の滅亡を見て遠くに立ち嘆きます。
しかし天と、神の子どもと、預言者と、使徒に対して、彼女の最期を喜びなさい。神が彼女を裁かれたのです。また力強い天使が石臼のような丸い石を持ち上げ海に投げました。このように都は滅ぼされ、二度と浮かび上がらないことを示しました。
滅亡した都では音楽はもはや聞かれることはありません。産業は衰退し、日常生活も営めないほど荒廃します。町中暗黒に支配され、結婚の喜びの声も聞かれることはありません。このように裁かれたのは、①都に繁栄をもたらした商人たちが物質の誘惑をもって人々を惑わし、神を畏れることを忘れさせたことと、②キリスト者に対して迫害し、聖なる者の血が流されたからだと天使は言います。