創世記29章 ヤコブの妻

「ヤコブは、レアよりもラケルを愛していた。」創世記29:30

くぅ~ママのちょっと一言
ヤコブはようやく伯父のラバンのところにたどり着きました。そこで出合ったラケルと結婚したいと思いましたが、ラバンにだまされます。ヤコブが父イサクをだました手口と同じです。自分が人に対してしたことは、良くも悪くも自分に同じように帰って来るのかもしれません。結局レアとラケルの両方を妻にすることになったヤコブはラケルばかりを愛します。日本は一夫一婦制の社会で本当によかったと思います。一夫多妻制の社会でどれほど涙をながしている女性がいることかと思います。人と比較する世界で生きる事は劣勢の立場の人はもちろん、優位に立った人も決して幸せではありません。そしてこのことがヤコブの子どもへと影響します。どんな肩書きのある人とも、どんな弱さを抱えている人とも対等な関係を築くことがお互いに幸せな人間関係を得ることだと思います。

聖書要約
ラバンの家に着く
ヤコブはハランを目指して旅をし、とうとう東の国につきました。ふと見ると、野原にある井戸の周りに3つの羊の群れが伏しています。近づいて尋ねてみると、この井戸は共同のもので、この井戸の所有権を持っている者が皆集まったら、井戸の上の石を取り除き羊に水を飲ませ、またふたをしておくという、この地方の風習があるとのこと。ヤコブはそこにいる人たちにラバンのことを尋ねますと、元気でいるとの答え、そしてその娘のラケルがもうすぐここに、羊に水を飲ませに来るというのです。話している間にラケルが父の羊を連れてやってきました。ヤコブは羊に水を飲ませるのを手伝い、そして、ラケルにキスをして、ついに気持ちを抑えきれず泣いてしまったのです。ヤコブは自分はラケルのお父さんの妹のリベカの子ども、すなわちラケルとは従弟にあたる者であると説明しました。ラバンはそのことを聞くと、すぐに走ってやってきてヤコブを歓迎して家に迎えました。ヤコブはここに来るに至ったいきさつを包み隠さず話したのです。ラバンは自分の骨肉の者だといって受け入れてくれたのです。
ヤコブの結婚
ラバンはヤコブに働く為の報酬を払うと持ち出しました。ヤコブはラケルを妻に欲しいと申し出ます。そのために7年間働くと言いました。7年間はラケルを愛する思いの故に、あっという間に過ぎました。そしていよいよ土地の人を招待して婚礼が盛大に執り行われました。ところがその夜ヤコブのところに妻としてやってきたのはラケルの姉のレアでした。暗がりで、レアとは気付かず、一夜を共にします。しかしラケルではないことが分かり、ラバンに「私をだましたのですか」と言うと、ラバンは土地のしきたりで姉の方を先に嫁にやらねばならないと言います。そして1週間の婚礼を済ませたら、妹のラケルも妻にしようと約束してくれたのです。しかしそのためにもう7年間ラバンの下で働くことになりました。レアの召使ジルパ、ラケルの召使ビルハも一緒にヤコブに与えられました。
しかしヤコブはレアよりラケルを愛しました。
ヤコブの子共
主はレアが疎んじがられているのをご覧になって、レアに子どもを授けられました。レアは次々と子どもを産みます。最初にルベン(私の息子を見てくださいの意)次にシメオン(神さまは聞いてくださったの意)、レビ(結びつきの意)そしてユダ(神をほめたたえるの意)、それからしばらくレアは子どもが与えられませんでした。