創世記30章 祝福の源となる

「あなたのおかげでが私を祝福してくださったことを、私は占いで知っている。」」創世記30:27

くぅ~ママのちょっと一言
レアとラケルが競って夫の子どもを産もうとした様子が書かれています。女性の嫉妬が渦巻く30章ですが、ヤコブは結局12人の子どもが与えられます。この後ヤコブは故郷に帰りたいことをラバンに切り出します。ヤコブのおかげで自分は祝されていることを知っていたラバンからは、いい返事がもらえませんでした。しかしヤコブは現代の私たちには理解できませんが、交尾の際に仕掛けをして財産を増やしていきました。
このところで、注目すべき点は、ヤコブによってラバンが祝されたように、一人の人の祝福が、共にいる人の祝福にもなるということではないでしょうか。クリスチャンは家庭において、職場において、地域において、学校において、祝福の源なのです。そのような思いで、しかりと主につながっていたいと思います。

聖書要約
ラケルは自分に子どもが出来ないので、姉を嫉妬するようになり、ヤコブに「わたしにも子どもを与えてください」と言いますが、ヤコブは「子どもができないのは神さまがそうしておられるのだから」とたしなめます。そこでラケルは召使のビルバをヤコブの側女として与えます。ビルバは子どもが与えられ、ダン(神は正義)とナフタリ(姉との争いに勝ったの意)と名づけます。レアも同様に、召使ジルパと側女としてヤコブに与えます。ビルバも子どもが与えられ、ガド(なんと幸運なという意)とアシェル(なんと幸せなという意)と名づけました。
麦の取り入れが始まったある日、ルベンが恋なすびを見つけて母レアに持ってきました。食べると身ごもると信じられていたその恋なすびを、ラケルは分けて欲しいと頼みます。レアは「夫を独り占めし、息子が見つけた恋なすびまで横取りするなんて」と怒ります。そこでラケルはヤコブがその夜レアのところに泊まるようにしようと交換条件を出します。そしてレアは5人目、6人目の男の子が与えられます。その子をイッサカル(神は報酬を下さったという意)、ゼブルン(夫は私を尊敬してくれるの意)と名づけました。神はラケルにも男の子を与えられ、ヨセフ(主がもう一人の男の子を与えてくださるの意)と名づけました。
ラバンとの駆け引き
ラケルがヨセフを産んだ頃、ヤコブはラバンに生まれ故郷に帰らせて欲しいと言いました。しかしラバンは簡単には聞き入れてくれません。ラバンはヤコブのおかげで今祝福を与えられていることを占いで知ったのです。ラバンはヤコブにとどまって欲しいので、働きに対する報酬を提示するように言います。ヤコブは群れの中でまだらやぶちのある山羊と黒い羊は自分にほしいと提案します。ラバンはそのことを承知しました。ヤコブは交尾に際してある工夫をした結果、ヤコブの家畜だけが増え、しかも丈夫な家畜はヤコブのものに、弱いものはラバンのものとなりました。こうして、ヤコブの持ち物はどんどん増えていきました。