創世記32章 主との格闘

「「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ」創世記32:28

助産師永原のちょっと一言
ヤコブが故郷にかえる事は、兄エサウとの関係を回復することを避けて通れません。色々と知恵を絞って、用意周到しましたが、まだ不安でした。ヤボクの渡しに来た時、他のすべてのものは向こう岸に渡したのに、ヤコブ自身がヤボクの渡しをどうしても渡れないのです。ヤコブは一晩中、激しく祈りました。そして太陽が昇る頃、ついに平安を勝ち取ったのです。ヤボクの渡しを渡って行くその土地は、兄エサウの支配しているところではなく、神の支配されるところである事に気がついたのです。足を引きずりながらも、しっかりとした足取りで、前を向いてエサウに近づいて行ったことでしょう。私たちも不安な時や万策尽きたような時も、祈りやみことばにより、そこは神が支配しておられることに気付きたいと思います。

聖書要約
翌朝早くラバンは娘に別れを告げて、自分の家に帰っていきました。
エソウとの再会の準備
ヤコブは旅を続けましたが、その途中、神の御使いが現れました。そこは神の陣営であることを知り、そこをマハナイム(2つの陣営)と名付けました。
いよいよ兄エサウがいるセイルが近づいてきました。ヤコブは使いをやって、「あなたの僕(しもべ)のヤコブが、沢山の家畜や奴隷を持てるようになって、ラバン伯父さんのところから戻ってきました。お兄さんにそのことを早く知らせたいと思っています」と言わせました。使いのものが帰ってきて、エサウは400人を率いて出迎えるためにこちらに向っていることが報告されました。ヤコブはエサウが争う為にやってきていると思い、非常に恐れました。そこでヤコブはすべてのものを二組に分けました。一方が襲われても、もう一方は助かるからです。ヤコブはやるだけの事はしました。そして神に祈りました。「あなたは私を祝福してくださるとおっしゃいました。確かに私はあなたの慈しみを受けるにふさわしい者ではありませんが、かつて1本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡った私を、今や二組にも分けるほどの陣営を持つまでにしてくださいました。しかし私は兄が恐ろしいのです。兄は私も妻や子どもたちも殺すかもしれません。どうか私を兄から救ってください。」と。
その夜はそこで留まり、兄への贈り物を用意しました。山羊雌200頭、雄20頭。羊雌200頭、雄2頭。乳らくだ30頭とその子ども。牛雌40頭、雄10頭。ろば雌20頭、雄10頭の贈り物です。それぞれの群れの間に距離を置き、エサウに会ったら「これらはあなたの僕ヤコブのもので、ご主人のエサウ様へのプレゼントです。ヤコブも後から参ります」と、次々と言うようにした。こうすればエサウも手荒なことはしないだろうと考えたのです。このように用意周到してその夜は眠ることにしました。
ペヌエルでの格闘
しかしヤコブは心配で寝付けません。夜中に起き出して、妻たちと子どもたちを起こしてヨルダン川のヤボクの渡しを渡り終えるのを見届けると、ヤコブはもう一度テントに戻りました。一人っきりになり、神と一対一の組討をするかのような、激しい祈りを神に奉げたのでした。神はヤコブの熱意に負けて、ヤコブの関節を打ち、「もう分かったから、去らせてくれ、太陽が昇ってしまうから」と言われたのですが、ヤコブは「祝福してくださるまで話しません」と食い下がります。そこで「お前の名前はこれからはヤコブ(押しのける者)ではなくイスラエル(神に勝つ)と呼ばれるようになる」と言って、祝福を与えてくださいました。ヤコブはその場所をベヌエル(神の顔)と名付けました。ヤコブがベヌエルを去ったとき、太陽は昇りまいた。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていました。このようなわけで、イスラエル人は今でも腿の関節の上にある腰の筋を食べないのです。