出エジプト記22章 弱い者が守られること

「もしも、隣人の上着を質に取ることがあれば、日没までにそれを返さなければならない。」出エジプト22:25

くぅ~ママのちょっと一言
十戒に続く「16の契約の書」の続きです。日常あり得そうなトラブル、また判断するのが難しいと思えるようなことについて、配慮ある解決法が定められています。それは人間関係における事柄、神との関係における事柄、自分自身を守るための事柄などに及んでいます。人間の初子を奉げるというのは、レビ人が身をささげて神に仕えることによって代えられています。
寡婦や孤児、日雇い労働者が守られなければならないことが書かれていますが、弱い者に目が注ぐことが、この世にあって神の国を見るひとつの方法ではないかと思います。

聖書要約
盗みと財産の保管
人が家畜を盗んだ場合は身を売ってでも償わなければなりません。家畜が生きたまま盗人の家で見つかったら、それを2倍にしてつぐなわなければなりません。盗人が侵入ししようとしている所を見つけられたら、夜ならその人が打たれて死んでも、殺した側に罪はありません。しかしそれが昼なら、殺した人に責任があります。他の人の畑で家畜に草を食べさせたなら、自分の畑の最上のものを持って償わなければなりません。火災の場合は火を出した者が責任を負います。金や銀を託された者の家に盗人が入ったなら、盗人が見つかったら、2倍にして返さなければなりません。もし見つからなければ、託された者は神のみ前で、自分が手をかけたのではないことを誓わなければなりません。牛やろばなど紛失物について言い争いが起った時、神のみ前で有罪とされた者が隣人に2倍の償いをしなければなりません。預った家畜が傷ついたり、奪われた時は、自分は隣人の者に手をかけなかったことを誓い、償う必要はありません。家畜を隣人から借りて、それが傷つくか、死んだなら、所有者が一緒にいなかった時は必ず償わなければならず、一緒にいた時時は償う必要はありません。但し賃借りしたものであれば、借り賃は支払わなければならない。
処女の誘惑
結婚していない処女を誘惑した場合、結納金を払って自分の妻としなければなりません。もし女の父親が娘を与えることを拒むなら結納金に相当する金額を支払わなければなりません。
死に値する罪
女呪術師、獣との性交、他の神々に犠牲を奉げることの3つは宗教的タブーとして罰せられます。
人道的律法
寄留者の虐待、寡婦や孤児の抑圧、貧しい者に高利でお金を貸すこと、日雇い労働者の上着を質にいれても日没までに返さなければなりません。
祭儀律法
神を冒涜したり、民の代表を呪ってはいけない。豊かな収穫があり、最上のぶどう酒が出来たのに、奉げるのを遅くしてはならない。初子を神に奉げること、牛と羊の初子も7日の間母と共に置き、8日目に奉げこと。野外でかみ殺された肉は食べてはなりません。