民数記21章 「見上げる者は命を得る」

「あなたは燃えるを作り、それを旗ざおの上に付けよ。かまれた者はみな、それを仰ぎ見れば生きる。」民数記21:8

くぅ~ママのちょっと一言

不満を言った民の多くが神が送られた毒蛇で死にました。しかし神が与えてくださった青銅の蛇を仰ぎ見ることで癒されると信じて行った者は死ぬことはありませんでした。青銅の蛇を仰ぎ見なかったものは死にました。

この青銅の蛇は後に神から全人類の救いのために与えられるイエスキリストの十字架を表しています。十字架を仰ぎ見るものには死ではなく永遠のいのちが与えられます。  

 WHOのマークはオリーブの葉の中に世界地図があり、その真ん中に杖に掲げた青銅の蛇が描かれています。これはギリシャ神話の名医「アスクレピオス」の杖にまきついた1匹の蛇から取られているということですが、出エジプトはこれより800年も前の出来事ですので、何かしらの関連があるのかもと思い、調べてみましたが分かりませんでした…それにしても似ていますね。

聖書要約
カナン人に対する勝利
イスラエルの民が死海南部のネゲブを通過しようとした時のことです。カナン人、アラドの王はイスラエルに戦いを挑み、イスラエル兵を捕虜として連れて行ってしまいました。イスラエルの人々は神に誓いを立てて勝利の導きを祈ります。神はそれに応えてくださいました。
青銅の蛇
その後イスラエルの民はホル山を旅立ち、葦の海を行ったのですが、民は耐え切れずにモーセに不満を訴えます。天からの恵の食物であるマナのことも粗末な食事とまで言いました。神とモーセに逆らった民は、神が送られた毒蛇によって多くの者が死にました。民はモーセに蛇を取り除いてほしいと願いました。モーセが祈ると、神は「青銅で蛇をつくり、旗ざおの先に掲げ、それを見上げた者は命を得る」と言われたのです。その通り、見上げた者は命を得ることが出来ました。
モアブの谷までの旅
オボド、イイエ アバリム、ゼレド、アルノンと宿営しながら旅を続けました。ベエルを通り、ピスガの頂きへと進みました。
シホンとオグに対する勝利
イスラエルはアモリ人のシホン王に領内を通過させてほしいと使者を使わしたのですが、王はそれを許さず、戦いとなりました。その戦いに勝利したイスラエルの民は次なるバシャの王オグに対しても「恐れてならない」という神の言葉どおり、戦いを挑み勝利を収めるのでした。