民数記22章 「神のお言葉に真摯に従う」

「 あなたは彼らと一緒に行ってはならない。また、その民をのろってもいけない。その民は祝福されているのだから。」民数記22:12

くぅ~ママのちょっと一言

この章では占い師バラムにロバが話しかけます。事の次第はこうです。占い師バラムはバラク王にイスラエルの民を呪ってほしいと依頼されますが、神の答えは「イスラエルは神に祝福されているから呪ってはいけない」ということでした。答えは明らかでしたが、バラムは再度神に尋ねました。それはバラム自身が王に用いられることが心地よくそれに応じたいと言う気持ちがあったのではないかと思います。神は人の心をお見通しです。しかしその間違いをろばの事件で指摘され、おそらくここでバラムは心を入れかえて、神に従う使命に立てたのではないでしょうか。

自分の都合のよい答えがほしくて祈ることがありますが、やはりみ心(神のご計画)を求めて祈りたいと思います。

聖書要約
バラクとバラム
イスラエルの民がモアブ平野に宿営した時のことです。モアブの王バラクはイスラエル人の数がおびただしいことと、アモリ人にしたことを聞いて恐れを感じ、占い師バラムを呼び寄せてイスラエルの民を呪ってもらおうと考えました。王の使者はお礼の品々を携えてバラムに会いに行きました。王の依頼を聞いたバラムは神に訊ねました。神の答えは「彼らと一緒に行ってはならない、この民を呪ってはけない。彼らは祝福されているからだ」でした。バラムは王の依頼を断り使者を送り返します。しかし再び王は、前より位の高い使者を送ってきました。バラムは神の言葉に逆らう事はできないとしながらも、もう一度神に訊ねることにしたのです。神の答えは「行くがいい。しかし私が告げることを行わねばならない」でした。そこでバラムは朝早く、ろばに鞍をつけて出かけたのです。
バラムとろば
バラムが出発すると神の怒りが燃えて、み使いがバラムの行く手を剣を抜いてさえぎります。バラムには見えませんが、み使いを見たろばは慌てて畑の方に逃げます。バラムはろばを打って道に戻します。しかしろばはみ使いを避けて石垣に体を押し付けるのですが、バラムにまた打たれます。前に行くにもみ使いが立ちはだかって進むことが出来ず、うずくまってしまいます。三度バラムに打たれたろばは「私が何をしたのですが、3度も打つとは」と言います。神がろばの口を開かされたのです。その後、神はバラムの目を開かれたので、ことの次第がバラムにも分かりました。「もし意に反するなら引き返します」というバラムに神は「行きなさい。しかし私が告げることだけを告げなさい」と言われました。
バラクとバラムの会見
バラク王はバラムを歓待するため国境まで出迎えに来ていました。バラムは「神がわたしの口に授けられる言葉だけを告げます」と言いました。