申命記1章 「民の背信」

「私があなたがたにこう告げたのに、あなたがたは聞かず、の命に逆らい、不遜にも山地に上って行った。」申命記1:43

助産師永原のちょっと一言

申命記の申命とは「重ねて申す」の意味で、モーセが自分の死を前に、これまでを振り返って次の7つの項目について語ったことが記されており、モーセの告別説教ということです。

①荒野の旅を回顧②シナイ山での律法の授与③基本的な勧告④具体的な規定⑤祝福と呪い⑥モアブでの契約⑦モーセの最後の教え。です。
申命記はモーセの告別説教ですから、主語はモーセ自身です。1章から3章までは荒野の出来事の回想が書かれています。思えば11日間で到着する地に入るのに40年の歳月を費やすことになりました。なぜそのようになたのか、そして40年の歳月の意味、それからモーセの遺言とも言える教えなどをこの申命記から学びたいと思います。

聖書要約
はじめに
モーセはヨルダン川の東、モアブ平野のアラバの渓谷で民に告げました。それはホレブ山を出発してから40年目の2月15日(ユダヤ教暦11月1日)のことで、モーセがシオン王とオグ王を撃った後の記録です。実際はホレブから約束の地にいくにはセイル山を通れば11日で行ける距離だったのです。
主の命令と約束
我々の神が40年前にホレブ山で言われたことは「出発してアブラハム、イサク、ヤコブに約束した土地を占領するように」ということでした。
役職者の任命
その時私(モーセ)は民に次のことを提案しました。それは部族ごとに賢明で思慮深く、経験に富む人々を選出して、千人隊長、百人隊長、五十人隊長、十人隊長として民の裁判に当たらせるようにしたのです。選ばれた者には偏り無く、身分の上下を問わず、人の顔色を伺わず、判断することを命じたのです。
偵察隊の報告と民の不信
神が約束してくださった国の境にまで来たとき、神は「恐れてはいけない。おののいてはいけない」と前進して占領するようにとおっしゃったにも関わらず、民は偵察隊12人の内の10人の報告を聞き、恐れをなして、不平をつぶやいたのです。神が先立って進んでくださり、エジプトを脱出するときにされたのと同様に荒野でも、父が子を背負うようにあなた方を背負ってくださると言ったにも関わらず、あなたたちは神を信じませんでした。
主の怒りと民の不従順
主は憤られて、偵察隊の内、良い報告をしたカレブとヨシュア、そして乳飲み子や子どもたち以外の大人は約束の地には入れないといわれました。

そして約束の地を後にして、葦の海を通って荒野に行きなさいと命じられたのです。

しかし民は神の命令に背き、戦おうとして安易な気持ちで山地に攻め上ったのです。結果は敗北です。そしてその後も長い間カデシュに留まることになったのです。