士師記1章 「追い出せなかった」

「しかし、平地の住民は鉄の戦車を持っていたので、ユダは彼らを追い払えなかった。」士師記1:19

くぅ~ママのちょっと一言

士師記はカナン征服後から預言者サムエルが登場までの数百年のことが記されています。
士師とは「治める」とか「裁く」という意味があります。律法に不従順なイスラエルの民は周辺の民から攻撃を受けます。苦しんだ挙句、悔い改めて神に訴えると、神が救済者を送ってくださり、イスラエルは助けられます。しかしまた不従順になり、周囲から攻撃される…ということが繰り返されます。救済者として神に用いられる英雄が士師というわけです。

1章の内容はヨシュア記にも記述があります。心に留めておかなければならないのは、カナン征服が完全なものではなかったということです。

私たちの心の中にも神の祝福を頂きながら、かつての罪の心を混在させていることはないでしょうか。そのような心をどのようにすればよいのかを士師記で学びたいと思います。

聖書要約
カナン征服
ヨシュアの死後、イスラエルの人々は、出陣する部族について神に指示を仰いだ結果、まずユダが出陣することになりました。ユダはシメオンの協力の下にカナン人とペリシテ人を打ち破り、アドニ・ベゼク王を捕らえました。アドニ・ベゼク王はこれまで自らがやってきた残虐なことのつけが回ってきたと言いました。さらにエルサレム低地に住むカナン人や山地やネゲムの

カナン人、ヘブロンにいるカナン人を攻め、デビルの町なども攻撃しました。カレブはこの町を攻撃して占領した者には娘アクサを嫁にすると宣言しました。そしてカレブの弟の息子オトニエルがその権利を得ました。父は嫁ぐアクサの要求通り、上と下のため池を与えました。ユダがアラドに出陣する時にはモーセの舅の子孫ケニの人々が同行しました。

ユダは次々と領土を占領しましたが、平野に住む者たちは鉄の戦車を持っていたので追い出すことができませんでした。ヘブロンはカレブに与えられました。エルサレムに住むエブス人は追い出すことができませんでした。ヨセフ族はベテルの町を占領しましたが、占領に協力した家族を逃がしてやりました。マナセもエフライムは先住民を追い出すことが出来ませんでした。ゼブルン部族もダン部族、ナフタリ部族も同様に先住民を追い出すことは出来なかったのです。