列王記第一2章 「ダビデの最期」

「あなたの神、への務めを守り、モーセの律法の書に書かれているとおりに、主の掟と命令と定めとさとしを守って主の道に歩みなさい。あなたが何をしても、どこへ向かっても、栄えるためだ。」列王記第一2:3

くぅ~ママのちょっと一言
ダビデは跡を継ぐソロモン王朝が久しく栄えるようにと遺言をしました。人が人を支配すると言うのはなんと難しいことかと思います。また人が人を裁くのも難しいことです。いくら王と言えども自分にとっての利害を計算しますから。

しかし判断の基準を自分の利害に置くのではなく、主の目によいことか、悪いことかを考えることで、正しい判断が出来るのではないかと思います。特に政治を司る人たちは主の目に適うことを判断基準として頂きたい。為政者のためにも日々祈りたいと思います。

聖書要約
ダビデ王の最期
死期が近いと悟ったダビデは息子ソロモンに2つのことを遺言します。一つは神の戒めを守りに従うことによってダビデ王朝が絶える事はないという神の祝福について。もう一つはソロモン王位を揺るぎないものとするために排除すべき人物(ヨアブ、シムイ)と擁護すべき人物(バルジライの子たち)が示されました。
王位をうかがう者のその後
ダビデ王亡き後、ソロモンが王位につきました。
自ら王になるために即位式を挙行しようとした兄のアドニヤですが、ソロモンの母バト・シェバの所にやってきて「ダビデ王の側女のアビシャグを妻にしていただけるようにソロモンに頼んでほしい」と言うのです。バト・シェバからそのことを聞いたソロモンは王位を揺るがしかねない発言をしたアドニヤを討ちます。またアドニヤの即位に加担したアビアタルも追放されました。同じく即位に加担したヨアブもかつてアブネルとマアサを剣にかけたという理由で打ち殺されます。ヨアブに代わってベナヤが司令官に、アビアタルに代わってツァドクが祭司になりました。
また父ダビデに呪いの言葉を浴びせかけたシムイに対してソロモンはエルサレムから外に出てはいけないと言う規制を設けました。しかし3年後シムイは逃げ出した奴隷を探してその禁を破ってしまったのです。そのことがソロモンに伝えられ、彼もまた処刑されます。このようにして王国はソロモンの手によって揺るぎないものとなったのでした。