列王記上3章 善悪を聞き分ける心を求めたソロモン

「善悪を判断してあなたの民をさばくために、聞き分ける心をしもべに与えてください。さもなければ、だれに、この大勢のあなたの民をさばくことができるでしょうか。」列王記第一3:9

助産師永原のちょっと一言
「何でも望むものを一つ与えよう」ともし言われたら何を願うでしょうか。ソロモンの願いを主が喜ばれたのは、自分の利益ではなく、民の利益になることを求めたからでした。そして主はソロモンに諸国にとどろくほどの知恵と富と名誉を与えられました。しかしそのソロモンにも大きな落とし穴がありました。(後の章で…)
ソロモンは何を求めたら、落とし穴に陥ることなく、幸いを得ることができたのでしょうか。人は関係の中で生きる存在です。それは自分自身との関係、もう一つは他者との関係、そして神との関係です。自分より他者との関係を考えることが出来たソロモンを主はお喜びになったのですが、もしソロモンが神との関係を正しく保つことを求めたら、どうだっただろうかと思うのです。「何よりもまず、神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」のマタイによる福音書6:33のみ言葉を思い出したいと思うのです。

聖書要約
ソロモンの知恵
ソロモンはエジプト王の娘を妻として迎えました。その頃神殿はまだなく、聖なる高台でいけにえが献げられていました。ソロモンは神を愛し、父ダビデの信仰を継いで歩みました。ソロモンが千頭の小羊を焼き尽くす献げ物としてささげたその夜、主はソロモンに夢の中で現れて「何事でも願うがいい。それをあなたに与えよう」とおっしゃったのです。ソロモンは「あなたの民を正しく裁き、、善と悪が判断することができるように、このしもべに聞き分ける心をお与え下さい」と答えました。主はソロモンが富でもなく、長寿でもなく、敵の命でもなく、知恵を求めたことをことのほかお喜びになり、富と栄光も与えるとおっしゃいました。また掟を守るなら、長寿も与えようと。目を覚ましたソロモンは主の契約の箱の前に立っていけにえを献げたのです。
それからしばらくして二人の遊女がもめごとを解決してもらおうとソロモンの元にやってきました。二人は同じ家で暮らしていました。一人が出産したあと、もう一人も3日後に出産しました。ところがその内の一人はわが子を窒息死させてしまいました。その女は自分の死んだ子と、もう一人の女の子どもを取り替えてしまったのです。どちらの女も生きている子どもを自分の子どもだと主張します。ソロモンは刀をもってきて「子どもを二つに引き裂き半分ずつにしよう」と言います。それを聞いた一人の女は「止めてください。その子を殺すくらいならいっそあの女に渡してください」と。ソロモンは「殺さないで下さい」と言った女が本当の母親だと裁いたのです。この名裁きとともに主がソロモンに素晴らしい知恵を与えられたことが国中に知れ渡ったのです。