列王記第二10章 「退けなかった」


「ただしエフーは、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪、すなわち、ベテルとダンにあった金の子牛に仕えることから離れようとはしなかった。」列王記第二10:29

くぅ~ママのちょっと一言
イエフは神の言葉の実現のために用いられ、そして大胆な宗教改革によりバアル信仰を一掃しました。しかしヤロブアムの罪を離れる事が出来なかったのです。ここまで熱心に神に従ったのに、なぜという気持ちがわいてきます。
しかし現代の私たちも心の中にある怒り、嫉妬、敵意、利己心など自己中心の思いにどうしても打ち勝つことが出来ない罪があることを認めざるを得ません。一方では神に祈り、礼拝を捧げ、熱心に神を求めているにも関わらず、です。自己中心からの解放は、まずそれらが神にたいする罪である事を自覚することだと思います。そしてこの私の罪が赦されるために、イエスキリストは十字架に架かられたことを信じ、イエスキリストに従って生きていこうと決心することです。

聖書要約
イエフはさらにサマリヤにいるアハブの子供70人を町の有力者の手によって殺害しました。イエフは全ての民に言いました。「主がアハブの家に対してお告げになった主の言葉は一つも地に落ちる事ことはない。主はその僕エリヤによってお告げになったことを実現された」と。またイエフがサマリヤに向かう途中であったアハズヤの身内の者達をも全て殺したのでした。その後イエフは神に忠実なレカブの子ヨナダブと共にサマリヤに行きました。そこでイエフはアハブの一族を絶滅させたのです。そして民に「私はアハブ王よりバアルを熱心に信仰している。バアルの預言者や祭司は全員集まるように、盛大に祭りをしよう」と言いました。これはイエフの計略で、集まってきたバアルに仕える者たちを皆殺しにしたのでした。イエフはイスラエルからバアルの痕跡を完全に取り除きました。しかしベテルとダンにある金の子牛の像を取り除く事はせずそれを拝み続けたのです。
神はイエフが主の命令どおりアハブ家を滅ぼしたことにより、4代目までイスラエルの王としようとおっしゃってくださったのです。しかしイエフは心から神に従おうとはせず、ヤロブアムの金子牛像を拝み続けました。神は少しずつハエザルの侵略という形でイスラエルの領土を削り取られていきました。イエフは28年間王として国を治めました。