列王記第二11章 「隠れて育ったヨアシュ」


「…ヨアシュをこっそり連れ出し、寝具をしまう小部屋にその子とその乳母を入れた。」列王記第二11:2

くぅ~ママのちょっと一言
アタルヤはアハブ王の娘ですから、偶像礼拝の影響がユダの国にも及んでいたことが分かります。アタルヤはユダの流れを汲むものを絶滅させようとしましたが、まだ乳飲み子だったヨアシュ王だけは助け出され、神殿での中でおそらく祭司の影響を受けながら成長したのでしょう。そして王となった時ユダの国にあるバアルの神殿や偶像を破壊し、神の民となる契約を神と結びました。
どのような環境で成長するかは本当に大切なことと思います。列王記の王たちの生き方を見ても分かります。子供は親の生き方を真似ますし、親が発した言葉に込められた価値観を受け継ぎます。神を畏れ、祈りのある環境の中で育てられた子どもはなんと幸いなことかと思います。もし成長の過程でそのような環境に恵まれなかったとしても、主イエスの愛を頂き、主イエスの生き方を真似し、主イエスの価値観を受け継ぐ生き方に出会うことができればなんと幸いかと思います。

聖書要約
祭司ヨヤダとアタルヤ
アハズヤ王がイエフに殺された後、アハズヤの母アタルヤは王族全てを殺して自らが女王となろうとしました。しかし、アハズヤの息子のヨアシュ王子はおばのヨシェバに匿われ、アタルヤが国を支配していた6年間、神殿の中で隠れて暮らしていました。7年目に祭司ヨヤダは宮殿の護衛隊長や女王の側近などを呼び集め、秘密を守ることを約束させた上で、隠れていた王子を王として即位させるために万全の準備をしたのです。安息日のその日計画通り武装して守りを固め、王子に王冠をかぶらせ、律法の書を渡し、油を注いで「王様万歳」と叫んだのです。謀反を知った女王は慌てましたが、女王につく者はいませんでした。女王は神殿から引きずりだされ殺害されます。そしてヨヤダは主の民となる契約を結び、民はその日バアル神殿を破壊しました。このようにして町は平穏を取り戻しました。