列王記第二18章 「信仰が揺さぶられたとき」
「そのとき、ユダの王ヒゼキヤは、自分が主の神殿の扉と柱に張り付けた金を剝ぎ取り、これをアッシリアの王に渡した。」列王記第二18:16
くぅ~ママのちょっと一言
ヒゼキヤが王となり、大胆な宗教改革が行われ、目に見えて神の祝福を頂くことが出来たユダでした。しかし徐々にアッシリヤの勢力が増していき、隣国イスラエルも陥落し、ユダにもその手が伸びてきたのです。ヒゼキヤが王になって14年目に危機が訪れます。アッシリヤの使者の言葉は信仰を揺さぶるのには十分すぎるほど巧みです。民は王の命令によって何も言わなかったとありますが、返す言葉がなかったのかと思います。
私自身も信仰が揺さぶられる経験をすることがあります。自分自身の内側からの揺さぶりもあり、外側からの揺さぶりもあります。北風のような厳しい揺さぶりもあり、太陽のような ほんわかとした揺さぶりもあります。そのような時こそ恵のときです。信仰に堅く立っつことによって、神のなされるみ業を体験することができるのですから。
聖書要約
ユダの王ヒゼキヤ
(イスラエルではホシェア王治世3年目に)ユダではアハズの子のヒゼキヤが王となりました。ダビデ以来、このように神に従った王は他にはいませんでした。丘の上の礼拝所を取り除き、石柱や偶像を取り壊し、香を焚いて拝んでいたモーセの青銅の蛇を粉々にしました。そして神がモーセにお与えになった命令をことごとく守ろうとしました。神がヒゼキヤ王と共におられ、王がすることをすべて祝福してくださいました。アッシリヤに貢物を送ることも潔く止めたのでした。
ヒゼキヤが王になって4年目のこと。隣のサマリヤではホシェア王がアッシリヤに捕らえられ、サマリヤが陥落し、民は捕囚の民としてアッシリヤに移住させられました。神の言葉を守らなかったからです。
そのことから10年後のことです。アッシリヤの王はユダの国の要塞として建てられた町をことごとく占領しました。ヒゼキヤ王はアッシリヤに使者を送って「私が間違っていました。ユダから引き上げてくださるなら賠償金を払います」と言いました。そしてアッシリヤの要求額、銀300キカルと金30キカル(約4億5千万円)を支払いました。
ところがアッシリヤの王は将軍や参謀長を大軍とともにエルサレムに送ってきたのです。彼らは大路で宿営し、王に伝えるように言ったのです。「アッシリヤの大王以外にユダを助ける者はいない。外国の口先だけの援助をあてにしてもしかたがない。特に倒れ掛かっているエジプトなどをあてにしても無駄だ。それとも神をあてにしているのではないだろうな。我々は野心をいだいて来たのではなく、神がユダを攻めよとばかりに我々を送り出されたのだから。」ユダの要人たちは民に分からないようにアラム語で話して欲しいと言ったのですが、将軍は民達にも聞かせる為に来たのだからと続けて「ヒゼキヤ王にだまされるな。降伏すれば食べることにも困らず平和に暮らせる。神が救い出してくれるなどというたわごとに耳を貸してはいけない。サマリヤも含めてこれまでアッシリヤの王の手から救った神があったか。いったい何を根拠に神がエルサレムを救えると言えよう」と。それを聞いていた民達は何一つ言葉を出しませんでした。王がそのように命令していたからです。