列王記第二19章 「手紙を手にして神殿に」


ヒゼキヤは、使者の手からその手紙を受け取って読み、の宮に上って行き、それをの前に広げた。」列王記第二19:14

くぅ~ママのちょっと一言
諸国を震撼させ、野獣とも例えられたアッシリヤでしたが、神の民に手を加えようとした時、神の裁きが下ります。神に拠り頼むものを神は守られます。ヒゼキヤはアッシリヤからの手紙を手にしたときにどれほど動揺したことでしょう。しかしその手紙をもって神殿に行き祈りました。その祈りに対して神は、神のために実を結ぶ大いなる国民にすると言われたのです。アッシリヤを前に風前の灯のような状態とはかけ離れたお言葉です。しかし万軍の主の熱情がこれを成就されると神は言われるのです。なんという力強い言葉でしょう。み翼の陰に難を逃れる者を神が見捨てられることはないのです。

聖書要約
ヒゼキヤ王はアッシリヤの将軍達の言葉を聞いて大変悲しみ、祈るために神殿に行きました。そして祭司の長老たちを預言者イザヤの元に遣わし、イザヤに「生ける神をそしるアッシリヤを神が罰してくださるように祈って欲しい」と伝えたのです。それに対してイザヤが神から頂いた言葉は「恐れてはいけない。アッシリヤの王は本国から悪い知らせを受け取り、引きあげる。その後本国で殺される。これらはすべて神のご計画なのだ」でした。その通り、リブナを攻撃しているアッシリヤの王の元にクシュの王が戦いを挑んでいるという知らせが入ります。その戦いの前にアッシリヤの王はヒゼキヤ王に再び使者に手紙を託しました。「お前が信じている神にだまされ、アッシリヤから助けてもらえるなどと思ってはならない。周辺の諸国が片っ端からアッシリヤによって滅ぼされているではないか」と。この手紙を手にしたヒゼキヤ王は神殿に行き祈りました。「あなただけが真の神、どうかみ顔をこちらに向けて、生ける神に反抗するアッシリヤの王の言葉を聞いてください。アッシリヤの王が滅ぼしたという神々は木や石で作られて神なのだから当然です。主よ、私たちを救い出してください。そうすればあなただけが真の神である事を全世界は知るでしょう」と。

神はその祈りを聞かれ、イザヤを通してこう告げられたのです。まず神はアッシリヤの王に、「ユダ(娘シオン、娘エルサレム)はアッシリヤを恐れない。お前がののしったのは聖なる神なのだ。今まで諸国との戦いに勝利してきたのは神が立てたご計画通りのこと。しかしあまりにアッシリヤが傲慢になるので鼻に鉤(かぎ)をひっかけ、口にくつわをはめ、元来た道に引き換えさせよう。」と。そして「私の民ユダは今年は落穂を食べるが、来年は自然に生えたものを食べ、次の年には豊作にわく。敵の難を逃れ、残された者たちが再び大きな国民となり、地中深く根をはり、神のために実を結ぶようになる。万軍の主の熱情がこれを成就される。だからアッシリヤはエルサレムに入ることはできない」と。その夜、神のみ使いがアッシリヤの陣営で18万5千人を撃たれました。アッシリヤの王はそこをたってニネベに行き、自分の神ニスロクを礼拝している時に王子に殺され、次にエサル・ハドンが王となりました。