列王記第二25章 「エルサレム陥落」


「こうして、ユダはその国から捕らえ移された。」列王記第二25:21

くぅ~ママのちょっと一言
ついにエルサレムが陥落し、ユダの人々は捕囚の民となりバビロンに連行されます。早い時期に連れて行かれたヨヤキン王はバビロン王の即位の際の恩赦として出獄を許されます。そして捕囚となった諸国の王の中でも異例の待遇を受けます。バビロンでユダの捕囚の民が居住した所からヤクキヌ(ヨヤキン)とその5人の王子が厚遇を受けたことを示す楔形文字文が発見されているそうです。神はダビデの末裔をこのようにして守られたのです。同じく神のご配慮により時を経てエルサレム帰還が成し遂げられることになるのです。
ダビデの死から始まった列王記上下はイスラエルに続きユダの陥落で終わります。預言者の戦いも空しくほとんどの為政者は神の言葉に耳を傾けることはありませんでした。今の時代も同じ轍を踏まないようにと願います

聖書要約
エルサレムの陥落
ゼデキヤ王の治世9年にバビロンはエルサレムを包囲し、その3年後、エルサレムでは食料が尽き、王と家臣たちが城壁に穴を開けて逃げようとした時に、王は捕らえられます。目の前で王子たちが殺ろされ、その後王は目をつぶされて足かせをはめられてバビロンに連れて行かれました。
その後、バビロンの家臣や親衛隊がエルサレムにやってきて、神殿、王宮、家屋を焼き払いました。城壁も壊され、貧民街に住む者だけが残され、後の者はバビロンに連れて行かれたのです。また神殿の青銅や金銀の祭具や調度品や柱に至るまでバビロンに持ち去られました。隠れていた祭司長やユダ軍の司令官、農民たち60名の者は殺されました。
ユダの統治者ゲダルヤ
ユダの地の総督としてバビロンの王はゲダルヤを立てました。イスラエルのゲリラ部隊の指導者達は皆ゲダルヤの下に集まってきました。ゲダルヤはバビロンに仕えるなら、あなた方はこの地平和に暮らせると言ったのですが、集まってきた中の一人であるイシュマエルがゲダルヤをはじめ総督の下にいた者たちを殺してしまったのです。バビロンの報復を恐れて、人々はゲリラ部隊の指導者達とエジプトに逃げていきました。
ユヤキンの解放
ユダの王ヨヤキンが捕囚となって37年目にバビロンの王エビル・メロダクの即位の時にヨヤキンは出獄を許され、毎日欠かさずバビロンの王と食事を共にすることが出来ました。