歴代誌第一1章 「世界一壮大な系図」


「これは彼らの系図である。」歴代誌第一1:29

くぅ~ママのちょっと一言
 歴代誌は「日々の出来事」という意味を持ちます。内容はアダムからペルシャ帝国成立までを扱っています。列王記が預言者からの視点で書かれているのに対して、歴代誌は祭司の視点で書かれており、ダビデ王家の歴史と祭司レビの子孫の記録です。系図が続きますが、何世代も抜けているところもあり、選択的な系図の書き方がされていることと、傍系を先に書いて、嫡流(跡継ぎの系図)を後に書くという特徴があります。
 系図は9章まで続きます。それを3つに区切るとしたら、1つ目は1章のアダムからイスラエル(ヤコブ)2つ目は2章から8章の捕囚前までのイスラエルの諸部族について、そして3つ目が9章の捕囚の後にエルサレムに住んだ者たちについて書かれています。通常なら歴史を考える時に直系だけを追いたくなりますが、ここでは傍系の方をむしろを詳しく、しかも直系より先に書いているのです。神にとって不必要な人など誰一人いないということでしょうか。それは全ての人が歴史を作る主の大切な一人ひとりだというメッセージにも思えます。

聖書要約
アダムからアブラハムまでの系図
アダムからカイン、アベル以下レメクの子まで削除されてセトまで飛びます。アダムから7代目のエノク(死を見ずに天にあげられた)そして4節のノアに続きます。ノアの子供はセム、ハム、ヤフェトですが、5節からヤファトの系図、8節からハムの系図。ハムの子供のクシュの子のニムロドは地上で最初の勇士となったことが書かれています。11節にはペリシテ人に至るエジプトの氏族の系図。13節にはアモリ人、ヒビ人などのカナンの系図。
そして17節でノアの長男のセムの系図となり、24章からようやくセムの嫡流であるセム、アルバクシャド、シェラ、エベル、ベレグ、レウ、セルグ、ナホル、テラ、アブラム(アブラハム)の系図が記されています。
アブラハムの子孫
まず傍系のイシュマエルの系図、34節からがアブラハムの嫡子であるイサクの系図が書かれていますが、まずイサクの子のエサウの系図が1章の最後まで書かれており、直系となったイスラエル(ヤコブ)については2章に入ってからの記述となります。
エドムの王
エソウはセイルの山地に住みエドム人となったのですが、その王の名が記されています。