歴代誌第一11章 「献げられた水」


「しかしダビデはそれを飲もうとはせず、それをの前に注いで、」歴代誌第一11:18

くぅ~ママのちょっと一言
サムエル記下と同じ記事が記されていますが、多少の違いもあります。例えばダビデがイスラエルの王となった経緯はサムエル記ではまずユダ族の王となってから全イスラエルの王となったと書かれていましたが、ここではユダ族の王になったことは書かれていません。
ダビデが王となるように尽力した勇士達の名前が書かれています。3勇士の決死の水汲みの記事はサムエルの記事とほぼ同じです。
決死の水汲みから教えられる事は、主君の声を聞いて、何よりも優先してそれを行動に移した勇士達。またその功績をダビデ王は一番尊い用い方をしました。勇士達は主君ダビデのため、主君ダビデは神のためという、神への信仰がよどみなく流れているような気がします。それは逆に神からの祝福を頂く秘訣だと思います。誰か一人の人の名誉や利益のためではなく、全てはただ主の栄光のために!私たちの人生をそのように用いられたいと願います

聖書要約
ダビデ王の登場
全てのイスラエル人がヘブロンのダビデの下に集まり、「王になって下さい」と申し出ました。それはサムエルによって預言されていたことでした。ダビデは油注がれ、全イスラエルの王となったのです。まずダビデはエルサレムを攻略しました。そしてシオンの要害を陥れダビデの町としました。最初に功績をあげたヨアブが将軍となったことが記されています。
神がダビデと共におられたので、ダビデの町を拠点に築城を固め、次第に勢力を拡大していきました。勇士達はダビデが王となるように力を尽くします。
ダビデがペリシテ人と戦っていた時のことです。アドラムの洞窟にいるダビデを訪ねた3人の勇士は、ダビデの「故郷ベツレヘムの城門の傍らの井戸の水が飲みたい」というつぶやきを聞きました。するとすぐさま3人は敵陣を突破して決死の覚悟でその水を汲みに行ったのです。差し出された水をダビデは飲む事はできないと言って主に捧げたことが書かれています。
その他槍を奮って300人を殺したアブシャイ、巨大なエジプト人を倒したベナヤ、その他の勇士の名前が挙げられています。