歴代誌第二24章 「責任の追及」
「ゼカリヤは死ぬとき、「主がご覧になって、責任を問われますように」と言った。」歴代誌第二24:22
くぅ~ママのちょっと一言
若き日のヨアシュは祭司ヨアダの指導の下で、神に喜ばれる王だったのですが、ヨアダの死後、その信仰は崩れ去ります。そのヨアダの子であるゼカルヤの忠告も聞く耳持たず、殺してしまいます。
その時のザカルヤの言葉は「彼らの悪に報いてください」という報復の祈りでした。
時は流れ、神はわが子イエスをイスラエルの民にお遣わしになりました。その時も民は聞く耳持たず、イエスを十字架に架けてしまったのです。しかしその時のイエスの祈りは「父よ彼等をお赦し下さい。彼らは何をしているか、分からないのです」でした。イエスは私たちに報復の生き方から、敵をも愛し、許す生き方を示してくださったのです。主が私たちに与えてくださったこの赦しの恵みを信じるときに、私たちの人生は人を許し、愛する生き方へと変えられるのです。
聖書要約
ユダの王ヨアシュ
ヨアシュは7歳で王位につき、40年間エルサレムを治めました。祭司ヨアダが生きている間、王は神が喜ばれることをしました。妻子にも恵まれました。ヨアシュは神の神殿の修復に取り掛かろうとします。と言うのは悪王アタルヤが神殿を荒らし、聖なる物をバアルのものとしてしまっていたからです。王はレビ人にモーセが定めた神殿の税を徴収するように命じますが、うまくいかず、王は神殿に箱を置き、定めた税を納めるように呼びかけました。高官たちも民達も喜んで収め、毎日献金が集まりました。それを工事担当者に手渡し、神殿の修復をしたのです。残った献金が王と祭司の下に戻されましたので、それで神殿の祭具が作られました。ヨアダは長寿を全うして死に、ダビデの町に諸王と共に葬られました。
ヨアダの死後、ユダの高官たちはヨアシュ王に近づき、神から離れ、主の神殿を捨てて、アシュラ像に仕えるように仕向けました。預言者が次々と王に遣わされますが、王の耳には入りません。また祭司ヨアダの子ゼカルヤが神から遣わされ、「主の戒めを守らなければあなた方は栄えない」と、民に説いたのですが、なんと王の命令で、ゼカルヤは石で打ち殺されてしました。ゼカルヤは死に際して「主がこれをご覧になり、責任を追及してくださいますように」と祈ります。
その後アラムがヨアシュに向かって攻めてきました。神はアラムの手にユダを渡されました。重症を負ったヨアシュはゼカルヤを殺害したことに心痛める家臣たちによって殺害されるのですが、王の墓には葬られることはありませんでした。