歴代誌第二30章 「神に立ち返れ」

「急使たちは、王とその高官たちから託された手紙を携えて、イスラエルとユダの全土を行き巡り、王の命令のとおりに告げた。」歴代誌第二30:6

くぅ~ママのちょっと一言
もともと神の民であったイスラエルとユダですが、二つに国が別れてしまいました。そして北王国イスラエルはアッシリヤに侵略され、民はアッシリヤに捕囚として連行されることになります。そのイスラエルに対してユダの王ヒゼキヤは神に立ち返れと声をかけました。時には戦うこともあったイスラエルとユダですが、ヒゼキヤは兄弟であるイスラエルの救いを望んだのです。自分さえ助かれば…と思いがちですが、全ての人が神に立ち返り、神に救われることを、神が望んでおられることに私自身の焦点を合わせたいと思います。

聖書要約
過越祭
ヒゼキヤ王は長らく途絶えていた過越祭を執り行うことにしました。身を清めた祭司の数が足らなかったことや民を呼び集めるのに費やす時間などを考えて2月に行うこととなりました。王は北王国イスラエルと南王国ユダに次のように呼びかけたのです。「主に立ち返れ。そうすれば主の怒りがあなた方から離れるでしょう。捕囚として連れて行かれた兄弟たちも主が戻してくださる」と。急使はエフライムやマナセなどイスラエルの町々を巡りましたが、人々は冷笑してさげすんだのです。しかしイスラエルの中でもアシェル、マナセ、ゼブルンから謙虚になってエルサレムにやってきた人たちもありました。ユダの人々は神が働かれたので民の心が一つのなりエルサレムに集まってきました。2月にエルサレムに集まった多くの民とともに徐酵祭が行われました。それから民たちは異教の祭壇などを全て取り去りました。14日には過越のいけにえを献げたのです。民の多くは身を清めずにいけにえを食べてしまいました。ヒゼキヤ王は神に執り成しの祈りをしました。「彼らは清めの規定に従わなかったのですが、神を求めようと決意しているのです」と。神はヒゼキヤの祈りをお聞きくださいました。レビ人と祭司は楽器を鳴らし神を讃美しました。7日間にわたって祭りの食事にあずかったのですが、もう7日間祭りを行うことを決め、全会衆は喜び祝いました。ヒゼキヤ王は雄牛千頭、羊7千匹を提供、高官たちも雄牛千頭、羊1万匹を会衆に提供しました。ソロモン以来このようなことが行われた事はありませんでした。この声は神に聞き届けられたのです。