エステル記8章 「危機を脱する」
「この地の諸民族の中で大勢の者が、自分はユダヤ人であると宣言した。」エステル記8:17
くぅ~ママのちょっと一言
一度王が出した勅令は取り消すことが出来ません。モルデカイは前令を破棄せずにユダヤ人を救う方法を考えました。
絶滅の危機に立たされた惨めな立場からなんとユダヤ人になろうとするほど人がうらやむような立場になったのです。それもそのはず王によって守られ、認められる民族になったのですから。ユダヤ人の喜びは想像を絶します。
クリスチャンも罪の為に滅び行く者でありましたが、イエスキリストの十字架の贖いにより神に認められ、なんと神の子どもとされ、天国の希望まで頂いたのです。ユダヤ人が歓喜の声を上げたように、私たちも心から歓喜の声を上げたいと思います。
聖書要約
王はハマンを処刑した後、ハマンの家をエステル王妃に与えました。そしてモルデカイが王妃の養父であることを知った王はハマンから取り上げた王の指輪をモルデカイにつけ、宰相に任命しました。
ユダヤ人の迫害、取り消される
エステルは再び王の前に出て、ユダヤ人絶滅というハマンのたくらみを無効にしてもらうように願い出ます。王は前令が無効とする通達を出すことを認めたのです。早速王の書記官が招集され、モルデカイの口述したことが書き留められ、民族ごとの原語の文章が作成されました。それはユダヤ人の命を奪おうとする民を絶滅させ、財産を奪い取ることを許すものでした。そして王の早馬でくまなく知らされたのです。
モルデカイが王服をまとい、金の冠をかぶり群集があふれる大通りに出ますと、大きな歓声が上がりました。王の通達が届いた所ではどこでもユダヤ人は喜び祝い、宴会を開きました。他の民族の人たちの中にはユダヤ人になろうとする者も出るほどでした。