エゼキエル書4章 食の貧困、関係性の貧困


「こうしてパンと水が乏しくなり、だれもかれもが茫然として、自分たちの咎のゆえに朽ち果てる。」エゼキエル4:17

助産師永原のちょっと一言
この章は1,2章より年代はさかのぼります。まだエルサレムが繁栄していたころにエゼキエルに主が臨まれたことです。神からの預言を言葉で表すのではなく、行為で現わすことを象徴行為というのだそうです。エルサレムが包囲され、食料がなくなり、破壊されて捕囚の民となることをエゼキエルは書かれているような行為をもって民に預言を伝えなければなりませんでした。人糞でパンを焼くのは捕囚先で汚れた物を食べるようになると言うことを表していますが、それを躊躇するエゼキエルに対して牛糞で焼くことを許しますが、動物の糞は燃料として通常使われていたとのことです。
神の言葉を伝えると言うことは容易なことではありません。まず日本の風習とか、その国では普通のことと言われることでも、主の価値観にそれが叶うことか考えなければならないと思います。そしてそれを人に伝えることは本当に難しいこととだと思います。

聖書要約
グッドエルサレムの包囲のしるし
(神は言われた)人の子よレンガを取って目の前に置き、エルサレムの地図を書きなさい。この町を包囲し、住民が逃げ出さないために砦をまわりに築き、敵軍の陣営、城壁を破壊するための武器を描きなさい。そしてあなたと町の間に鉄の板を建てなさい。これらはイスラエル民にこれからどのように敵が攻撃するかを示したのです。
イスラエルの民とユダの民がその罪のために捕囚として刑罰を受ける年数を示すために、まず左脇を下にして390日横たわりなさい。次に右脇を下にして40日横たわりなさい。1日を1年として計算した年数が捕囚の年数です。これはエルサレムの滅亡の預言を示しています。私があなたの体をマヒさせるので全期間が終わるまであなたは寝返りが打てません。
初めの390日間は小麦、大麦、そら豆、レンズ豆、あわ、裸麦でパンと作りなさい。1日1食、230gずつ食べなさい。水は1日1リットルだけ飲みなさい。また毎日大麦のパン菓子を作って、皆の見ている前で人糞で焼いて食べなさい。捕囚となる国で汚れたパンを食べることを示しなさい
エゼキエルが人糞で焼いた汚れたパンを食べることは考えられないことだと言ったため、神は牛糞で焼くことを許されます。さらに神はパンを吊るす棒を折ると言われます。エルサレムに食料や水でさえこと欠くようになり、民の間で恐れを抱くようになると神は言われたのです。