エゼキエル書27章 とこしえに消えうせる


「国々の民の商人たちはおまえを嘲り、おまえは恐怖のもととなり、とこしえに消え去る。」エゼキエル書27:36

くぅ~ママのちょっと一言
ティルスの町が商船に例えられて、その滅亡を預言しています。繁栄を誇るティルスの町もその栄華には限りがあるのです。この世の富も名誉も美しさも健康もそれらは全て限りがあります。限りあるものを追い求め、たとえそれを手に入れてもなんと空しことでしょう。私たちが最も求めなければならないことは、永遠に続く神の言葉、永遠の命なのではないでしょうか。

聖書要約
主がお語りになりました。「人の子よ、ティルスのために嘆きの歌を歌え。世界の貿易の中心地、強大な港町であるティルスに向かって語れ。『世界で一番美しい町だと自慢し、領土を海の中にまで広げ、建築家たちが豪華に仕上げた町。それは最上のもみの木で作った船のようだ。マストはレバノン杉、かいはバシャン産の樫の木、船室の壁はキティム産の糸杉材、帆はエジプトの亜麻布、日よけは恵里社の毛織物。熟練した者が舟に乗りこんだ。世界の各地から人々がやってきてティルスと商いをした。アルワドとキリキア人が城壁を囲み、ガマディム人が塔を固めてティルスの栄誉は完璧だった。そしてタルシシュから銀、鉄、鈴、鉛を、ヤワン、トバル、メシェクからは奴隷、青銅の器を。ベト・トガルマからは軍馬、らばを。ロドス島からは黒檀や象牙を。アラムからはエメラルド、紫の染料、刺しゅう品、リンネル、色々な宝石を。ユダとイスラエルからは小麦、いちじく、はち蜜、香油、香料、を、ダマスコからはぶどう酒と羊毛を。ウザル地方からは銑鉄、桂皮、菖蒲などを。デダンからは高級な布地を。アラビア人からは子羊、雄羊、山羊、を。シェバとラバからは香料、宝石、金を。その他の国々からも色々なものが取引され、港の倉庫はあふれるばかりであった。しかし荷を積んだ船が海の真ん中に進んだ時、突然激しい東風に煽られ難破する。財宝も商品も人々もティルスが滅亡する時に海の底に沈む。恐怖におののく声に近隣の町々が震えあがる。そして彼らは悲しみの歌を歌う。ツロの町のように滅ぼされた不思議な町が世界のどこにあるだろう。ティルスは完全に滅んでしまったのだ』」